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《変容の対象》2024年6月第1小節目
漸く福島諭さんに今月の動機、《変容の対象》2024年6月第1小節目を送った。
近年サックスの現代音楽作品はフランスの作曲家の作品を良く見る。実際サクソフォン奏者でもある作曲家は当然のごとく、その特殊奏法の指示も的確で、説明も正確なのだろう。作品も多い。譜面は少ししか持ってないが実際そうだ。仮に自分が聴衆の一人として居るとして、理想はサックス奏者はサックスのために書かれた作品のみを演奏すべきで、他の楽器のために書かれたものを客寄せの意味で演奏するのなら、たちまち足元を見られる類の「弱さ」が垣間見えるようになる。サクソフォンの作品は少ないとは多くの知り合いの演奏家の談だが果たしてそうであろうか、、、
今書いている作品のために特殊奏法の採集をしているのだけれど、昔東京で一度だけ共演したテナーの広瀬淳二さんにあの時少しでも良いから特殊奏法のレクチャーを受けておくんだったと昨日思った。特殊奏法は多くを理解しているが、演奏家独自のアタッチメントの方法はそれぞれあり、そこは知識として持っておきたいものだ。free improvisationの領域では突出してその技法は拡張されているとも言える。その時は活動を再開されたばかりでサックスはどこのですかと聞くとこれ台湾製のサックスなんだよと微笑んでおられた。