㊙︎観る(認知)習慣が育成の肝
よくあるサッカー少年あるある。
ドリブルで突っ込む、トラップする前にインターセプトされる、パスを相手に引っ掛ける・味方の居ないスペースへパス、マークを外して背後を突かれる、シュートをキーパー正面へ、、などなど😣
挙げればキリがないですが、年代関わらずサッカーをプレーしている・よく観戦していらっしゃる方なら分かるサッカーあるあるのミス。
それは技術のミスなのか!?
フィジカルの問題か!??
がむしゃらに自主練をこなせば解決するのか?
上記の例は、認知と判断が問題で起こるミスです。
どんなにドリブルが上手くても、相手の狙いに合わせて飛び込めばボールを失う。
上手にボールを止める事ができても相手の目の前にトラップを置けば、簡単に身体を入れられてしまう。
凄く良いキックを蹴れても、味方の動きに合わなければ通らないし、キーパーのポジションや重心を見極めなければシュートを防がれます。
ボールばかり見ていては相手ボールの行方を後から追いかけ回すだけになり、守備の際は沢山走らされるだけになってしまいます。
ピッチ上でプレーする選手達は一生懸命頑張る最中、走りながら常に状況の動きを確認しなければなりません。予測をしながら次の展開に備えなければ、後手に回ってしまいゲームをコントロールすることはできません。
予測する為、状況を先読みした動き出しが狙えるようになる為、適切なポジションを確保する為には、視覚で情報を得る→脳が読み取る→意思決定を行う→身体へ指令を送る。このプロセスを経て初めてアクションが起こせます。
サッカーだけに限らず、何をするにもまず視覚で得た情報がなければ正確に行動を起こす事ができません。目隠しをしてボウリングを投げる人は居ないですし、テニスラケットをボールに当てる事ができない、目を瞑って車を運転する人は居ません。
サッカーは毎秒状況が変わり、目まぐるしくボール・人・スペースが動くスポーツですから、周りを見て情報収集する事が凄く難しいスポーツです。
各カテゴリーの子供達、試合を見ているといかに目を使えていない選手が多いか分かります。
地域トレセンレベルでも多々居ます。
いわゆるボールウォッチャーが凄く沢山居ます😢
※ボールばかり目で追ってしまう選手
サッカーを上達させ、サッカーを理解してもらう。鋭い意図や狙いを持った選手を育成するには目の使い方がとても重要です。
今回は見るチカラ(認知)に関して、深掘りしていきましょう😌
認知とは
そもそも認知とは、ピッチ上で周囲を見て情報を得ることであり、サッカーにおける正しい見る【※以下、認知】ができるようになるには、サッカーの仕組み・プレー中に見なければならない要素を整理しておかなければならないですね。
まず、サッカーはゴールを目的としたスポーツであり、キッズ年代は少人数制※3-5名程度のゲーム、小学生なら8人制、以降11人制へ移行していきます。
ボールがあり、もちろん手は使えません。
自分だけではなく、味方や相手がいます。
年代やプレー環境により、ピッチサイズやコートは違えど2つのゴールを頂点にした長方形の中で選手達がプレーしますね。
ゴールがあり、ボールがあり、味方や相手が居て、長方形内(ピッチ)の人が居ない場所にはスペースがあります。
サッカーでは、以上の5要素を認知する必要があります。※ゴール・ボール・味方・相手・スペース
また、ゴールの場所は変わらず動かないモノですが、ボールと人とスペースは常に動きます。
選手達はこれを常に見極めながらプレーする必要があり、見えている選手・認知の上手い選手は特に人とスペース・ボール状況の動きを見極める事ができます。
サッカーでは、状況(ゴール、ボール、味方、相手、スペース)を見極め、認知する能力が他の選手との違いを生み出す重要な技術。
この状況を見ないでプレーしている選手は、プレーをサッカーで捉えず、見るモノ・プレーが常に断片の中でプレーしていることになってしまいます。
【状況が見えない選手】
例)ゴールが空いたが、味方へパス
→味方・相手・スペース・ボールは見えたが目的のゴールが見えていなかった
例)どんどん狭い方向へドリブルして守備に捕まる
→ボールと目の前の相手は見えたが、ゴール・スペース・味方が見えていない
例)縦パスを狙ったがインターセプトされた
→ゴール方向、味方、スペース、ボールを見えていたがパスを狙っている奥の相手が見えなかった
など、見えていない事で起こるミスはまだまだありますが、このように断片で見ている選手はなかなかプレーが上手くいきません。
状況を認知して選択し、実行する。
正しいプレーのサイクルを身に付ける事で、上達の効率を上げていきましょう。
サッカーに置ける状況とは何か、見るべきモノと見えない事で起きるミスも含め確認しました。
更に細分化して認知を考えていきましょう😉
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