すぐれた料理本は私たちを箱のなかから飛び出させてくれる
The 2019 Piglet 準決勝第1試合『Soul』vs.『Season』
Food52による年イチのcookbookトーナメント「The 2019 Piglet」。
大会もいよいよ終盤になり、残り3試合となりました。
今日からはベスト4作品による準決勝が始まります。
本日対戦するのは、トッド・リチャーズの『SOUL: A Culinary Evolution in 150 Recipes』と、 ニック・シャーマの『Season: Big Flavors, Beautiful Food』です。
前者は、準々決勝で俳優のカイル・マクラクランの判定により、フィリピン料理のcookbook『I Am a Filipino』を見事下して勝ち上がってきた、アメリカ南部料理のcookbook。
これに対し後者は、準々決勝でプエルトリコにルーツがあるcookbook『Coconuts & Collards』を「ルーツ対決」で破り、準決勝に進出してきたインドにルーツのあるcookbookです。
この試合のジャッジをつとめるのは、日本でもおなじみのドミニク・アンセル
東京の表参道や銀座三越に店舗を構えていたドミニク・アンセル・ベーカリーは、今年の2月いっぱいで日本から撤退してしまいましたが、2015年に大人気「クロナッツ」とともに日本上陸したときは、連日行列の大人気でした。
NYやLA、ロンドンではまだ営業を続けているので、いかに日本人がスクラップ・アンド・ビルド式の移り気なのかがよくわかります。
彼が今までにこの世に創造したスイーツは、クロナッツ（タイム誌の2013年ベスト・イノベーション25に選出）、クッキーショット、フローズンスモア、花咲くホットチョコレートなど数知れず。
そんな稀代のペストリーシェフであるドミニクが、この著者たちのヴォイスにあふれた2冊をどのように裁くのかに注目してみていきたいと思います。
準決勝第1試合、開戦のゴングが鳴りますよ！
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