100円レコードの楽しみ【その3】名録音も100円で
はじめに
純セレブスピーカーの作家いとうじゅんです。
先回までの100円のレコードの記事はこちら。
今日は、巨匠指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908−1989)のレコードを紹介します。
カラヤン/アヴェ・マリア
カラヤン/アヴェ・マリア
●第1面
1)清しこの夜 (グルーバー) <3:35 >
2) 天には栄え(メンデルスゾーン) <2:29)
3) われらは3人の王(ホプキンス) <2:59
4) あら野の果てに(民謡):25>
5) もみの木 (<1:50>
6) ともに喜びすごせ(民謡) <2:25>
7) あめなる神には(ウィリス、シアズ) <1:47
8)高き天よりター編) <4:01>
(以上8曲マイヤー編曲)
●第2面
9) おさなごイエス(民謡) <3:00>
10)アヴェ・マリア(シューベルト、サバティーニ編曲) <5:22>
11) オー・ホーリー・ナイト(アテン、トッツァウアー編曲)<4:24)
12) アヴェ・マリア(パック、グノー、サバティーニ編曲) <2:36>
13) アレルヤ、 K.165 (モーツァルト) <2:53)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団員
レオンタイン・プライス(ソプラノ)
および
ウィーン楽友協会合唱団 (合唱指揮: ラインホルト・シュミット)
ウィーン・グロスシュタット少年合唱団
KARAJAN / AVE MARIA
Side 1
1) SILENT NIGHT (Gruber, Mohr)
2) HARK! THE HERALD ANGELS SING (Mendelssohn)
3) WE THREE KINGS OF ORIENT ARE (Hopkins)
4) ANGELS WE HAVE HEARD ON HIGH (Trad.)
(5)0 TANNENBAUM (Trad.)
6) GOD REST YE MERRY, GENTLEMEN (Trad.)
7)IT CAME UPON THE MIDNIGHT CLEAR (Willis, Sears)
8) VOM HIMMEL HOCH (Bach, Luther)
(All arranged by Meyer)
■ Side 2
9) SWEET LI'L JESUS (Trad.)
10) AVE MARIA (Schubert, arr. Sabatini)
11) O HOLY NIGHT (Adam, arr. Totzauer)
12) AVE MARIA (Bach, Gounod, arr. Sabatini)
13) ALLELUJA, K.165 (Mozart)
HERBERT VON KARAJAN conducting
THE VIENNA PHILHARMONIC ORCHESTRA
and
LEONTYNE PRICE (soprano)
with
THE SINGVEREIN DER GESELLSCHAFT DER MUSIKFREUNDE
(Chorus Master: REINHOLD SCHMID)
THE WIENER GROSSSTADTKINDERCHOR
録音:1961年6月
ウィーン、ソフィエンザール
このレコードの着目点は、まずレコードレーベルです。
ロンドンレコードはイギリスのデッカレコードが当時日本で販売していたレーベル名です。
さてこのレコードのポイントを3つほど挙げてみよう。
ポイント1 名プロデューサー、ジョン・カルショーが手がけた録音
カラヤンは1959年から1965年までこのデッカレコードに多くの録音を残している。その録音プロデューサーがジョン・カルショーであった。
カルショーは今でも名録音と称されるレコードを多く手がけており、このカラヤンのアヴェ・マリアのレコードもその時期の名録音の一つである。
ちなみに、、後年(1970年代以降)のカラヤンの録音(特にドイツグラモフォン)は、純セレブスピーカーで聴いても、全く魅力が出てこないのだ。
一方、今回のレコードを含めて、デッカ=カルショーの手がけるカラヤンの録音はとても魅力のあるものばかりだ。
同じカラヤンなのにここまで違うのか!と思います。
ポイント2 ソプラノのレオンタイン・プライスの名唱
レオンタイン・プライス(1927ー)はアメリカのソプラノ歌手。当時デッカではプライスに「カルメン」「アイーダ」「トスカ」を録音していた。カラヤンからの評価も高かった。
このレコードでは彼女は黒人霊歌(ぐいぐい引き込まれるアカペラ)を含むクリスマスの歌を歌う。強く包まれるような歌声に毎回聴き入ってしまう。
ポイント3 ウィーンフィルの美しい音
ウィーンフィルの音色もさることながら、空間での再現も素晴らしい。
これはカルショーの録音の良さも相まっていたのだろう。
いい仕事の成果
このカラヤンのアルバム「アヴェ・マリア」は発売当初、世界的に爆発的なセールスを記録したと言われている。
レコードが売れたおかげで、今でも中古レコードは潤沢に在庫があると思われ、このような100円レコードとして投げ売り販売されている。(実にありがたい)
このレコードを聴いてもとても60年以上昔の録音とは思えない、高いクオリティを感じるもの。
カルショー=カラヤン=プライスの名仕事と言える。
以下このアルバムの参考動画です。
サブスクはこちら
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サブスクもまあまあいいですけど、レコードはさらに素晴らしい。
純セレブスピーカーで聴くともっと素晴らしい。
以上です。
純セレブスピーカーとは?
ダンボール紙の箱で出来たスピーカーです。想像を超える良い音がしてびっくりしますよ。
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