junfuruyajazzpiano

ジャズピアニスト/作曲家 古谷淳(ふるやじゅん)です。 公式 HP: http://www.junfuruya.com ブッキング、レッスンその他お問い合わせは junfuruyajazzpiano@yahoo.co.jpまで

junfuruyajazzpiano

ジャズピアニスト/作曲家 古谷淳(ふるやじゅん)です。 公式 HP: http://www.junfuruya.com ブッキング、レッスンその他お問い合わせは junfuruyajazzpiano@yahoo.co.jpまで

マガジン

  • 古谷淳/音楽について

    音楽について綴ったものをまとめています。

最近の記事

アルバム出来ました

僕のリーダーアルバムとしては5作目となるアルバムが出来ました。 2014に結成したバンド、the otherside quartetの作品としては2枚目となります。 2024年6月5日のリリースで 様々な販売サイトで予約受付中です。 2023年9月に僕の暮らす山梨県甲府市にあるライブハウス桜座にてレコーディングしました。 桜座はこの10年ほど様々なライブ、そして桜座JAMセッションなどで毎月演奏する機会があり、 僕にとって正にホームグラウンドと言える場所です。 自分の企画

    • ジャズピアノを始める人へ

      ジャズピアノを弾くためにどんなふうに勉強し、練習をしていけば良いのか。 これはその人がジャズピアノ、ジャズとこれまでどんな風に親しんで来たか、そしてピアノという楽器、ひいては音楽そのものとどの様に関わって来たのかといった様々な要素が関係する。 最も重要な要素はジャズ、ジャズピアノがとにかく好きであること。ジャズピアノへの取り組みが始まれば無論その好き、という言葉の意味合いや質感はそれまでよりずっと深まり変化して行くだろう。しかしまずはジャズ、ジャズピアノの演奏やCDなどを聴

      • 即興的音楽談話室に呼んでいただきました!ぜひぜひご覧下さい🙏 https://youtu.be/KD1uni0gIck?si=IcnRHkDhPGGehoAR

        • 森の空

          数年前コロナ禍に突入し息子達の学校がほとんど休みになった頃愛犬ニコちゃんのお散歩、そしてあまり出かけることも少なく運動不足気味なこともあり甲府の北部にある、僕の自宅からも車で数分の所にある湯村山、というゆっくり歩いてほんの30分くらいで頂上の小さな山に毎日登った。息子達にもそれぞれ1日おきに付き合わせた。ウチの中でゲームやインターネットに時間を費やす事が多かったので息子達にも良いリフレッシュになったと思う。当時人混みを避ける風潮だったし屋外で安心感があった。 僕のおなかも引っ

        マガジン

        • 古谷淳/音楽について
          6本

        記事

          8月に想う

          8月はやはり戦争について考えます。 広島、長崎、そしてもうすぐ終戦記念日。 小さい頃、戦争は世間でも"絶対悪"だった。 はだしのゲンをはじめ漫画、絵本、テレビ番組でも映画でもそうだったし、祖父の話、戦争孤児だったという父の友人もいた。学校でも戦争講和は子どもながらに強烈な印象を受けた。 年に一、ニ度の演劇鑑賞会も演目は戦争をテーマにしたものだった。アメリカ映画も冷戦下ですら核戦争をテーマにした作品が話題となりテレビの洋画劇場で放送されていた。その恐ろしさ、不条理さは僕のトラウ

          「ジャムセッション」の話

          僕はジャムセッションがとても好きだった。学生同士のセッションは毎日の様に学校のあちこちで行われていた。そういうセッションもまあ楽しかった。 ボストンの片隅にあるWally'sは歴史ある店でいつの時代もボストンの若いミュージシャンが研鑽を積む場だった。 95年、僕がバークリーに通い始めた頃はその辺りの地区はまだまだ治安も悪く学校の先生たちは余り行く事を進めない、そんな場所にあった。 Wally's自体のイメージも当時はまだなんとも"都市伝説"の様に独り歩きしている、そんな印象だ

          「ジャムセッション」の話

          世代ではないですがめちゃくちゃ好きな映画。 青春時代の彩りはいつの時代も一緒

          世代ではないですがめちゃくちゃ好きな映画。 青春時代の彩りはいつの時代も一緒

          ジャズを学ぶ。そして練習について。

          音楽、というのは勉強や練習が終わる事がない。 何かを学ぶ事により新たな扉が開かれ未知の領域が広がっている事に気づく。 技術もそう。何かが新たに有効になるとき初めて見えて来る新たな秩序、そして次に必要な事柄。 ゴール、なんてそもそも無い。 探究を続けることそのものが、この人生であり 音楽であり音楽が僕にもたらすものなのだ。 学生の頃は先生から様々な課題を出された。 各学期、各学年、様々な単位で期限もある。 今から考えると信じられないくらい練習していた。学校から外へ出て、ミュー

          ジャズを学ぶ。そして練習について。

          好きな映画の話その2

          少し前まで頻繁にレンタルDVDを利用していた。 サブスクの登場でもう数年レンタルDVDを借りなくなってしまった。古い映画などは配信の方がずっと映像のクオリティも高かったりする。 それに忙しい日々、一週間借りていられる旧作すら観そびれてただ返却する、という事が何回も続きいつしかレンタルストアには行かなくなってしまった。 もちろん映画館で観るのは好きだが夜遅く初めてそういう時間が持てることが多いのと映画館自体も少し遠いため滅多に行けない。 おのずとサブスクや既に所有するDVDを観

          好きな映画の話その2

          ソロキャンプ🏕️に行って来た話

          ちまたでよく耳にする"ソロキャンプ"に行って来た。息子たちがまだ小さい頃から4,5回来ているキャンプ場。 GW翌週、平日の午後から来たので僕の他は誰一人いない。 到着してすぐにテント設営しているとこのキャンプ場の管理人のおじさんがやって来た。久しぶりだね、息子たちは?と元教師の通称"先生"は嬉しそうに訊いてきた。 そして僕ひとりだと知ると少し残念そうにまたぜひ連れて来るように言った。 焚き火を起こしイスやバーナー、ランタンなどのセッティングを終えてすぐ下の沢に釣りに行く。

          ソロキャンプ🏕️に行って来た話

          日々

          朝起きて夜寝る。 その間に食べ、 レッスンして、本を読んだり、人と会ったり 犬の散歩、子どもたちの世話を焼き 練習、演奏。 ざっくりと大体そんな1日を繰り返して 気がつくと来年は50歳。 時にはここに珍しい出来事もあれば ぐったりする様な出来事もある。 そんな日々。 若い頃と比べるとその日々の出来事に 一喜一憂しなくなった。 あ、もちろん嬉しい事は嬉しいし 嫌なことは嫌です。 だからといって100か0か、みたいに自分の1日を採点しない。 音楽もそうなった。 つまり自分の

          好きな映画の話

          もう何年も観ていないが フラットライナーズというアメリカ映画がある。 若かりし日のケビン・ベーコンやキーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツをはじめとするキャストは豪華を極め作品の持つエンターテイメント性とメッセージ性の両側から僕は大好きだった。 人が生き、深層心理のどこかで忘れる事の出来なかった己の罪、悔恨を見つめ直す事が人生の最後に立ちはだかる、そんなテーマだった。 臨死体験をきっかけにこの世ともあの世ともつかない不思議な世界に迷い込み、そこで過去の遺恨と向き合わねば

          好きな映画の話

          練習の話、音楽と僕の関係について。

          僕は21歳でボストンのバークリー音楽大学に入学するまでいわゆる正統な音楽教育を受けて来なかった。ピアノ教室に通ったのは小学生の頃の僅か1〜2ヶ月、全くの自己流で好きな時に好きなものを好きなだけ弾いていただけであった。 遠い過去について悔やんでも後の祭りな訳でバークリーに入学したばかりの頃は楽譜を読むことが本当に苦手だった。どんなにシンプルなメロディとコードのみが書かれた"リードシート"すら初見では全く弾けなかった。自分では即興演奏が得意だと思っていたので譜面が読めないことで様

          練習の話、音楽と僕の関係について。

          Jazzに出会うほんの少し前の話

          僕がまだ小学生の頃とある地元のスーパーにて母親と買い物をしていた時BGMにそれまで聴いたことのないピアノの曲が聴こえて来た。 ピアノ教室をしている実家で良く耳にしていたクラシック曲でも当時中学生位になると教室の生徒さんたちが弾いていたリチャードクレイダーマンなどとも違う。ちなみに僕も当時リチャードクレイダーマンが好きだったし、何曲か練習したものだ。クレイダーマンは毎年山梨のホールにも来るほど人気があった。 ともかくそのそれまで感じたことのない質感、が地元スーパー"いちやま

          Jazzに出会うほんの少し前の話

          CD、レコード、カセットたちは

          都内でのライブがあると行く先々で中古レコード店を覗く。サブスクは便利だとは思うが盤を手に取りクレジットやライナーを読む、という楽しみを省くのは勿体無い。 小学生の頃はまだレコード盤が主流だった。3年生頃からか父親の行きつけのレコード店について行きお店の人に色々質問しながら自分の選んだレコードを買って貰う様になった。誕生日やクリスマスプレゼントはレコードを買って貰うことが多かった。 中学生になった頃から瞬く間にCDへと移行した。 でもCDはLPより手軽に聴ける上かさばらない。

          CD、レコード、カセットたちは

          Milesって?

          バークリーに入った21歳位のとき ジャズは好きだったが聴いていたものは割と偏りがあった。当時bebopと呼ばれるスタイルのアーティストはほぼ聴いていなくてその流れを汲む以降の時代のアーティストもあまり聴いたことが無かった。 高校生の頃スクールバンドでの演奏を通じて知ったのは エリントン、ベイシー、ホレスシルバー、位でそれも1〜2曲づつ、その後も特に自分が演奏した以外の他の楽曲や関連のアーティストを調べて聴いてみる、という事もまだしていなかった。 日本にいる頃から好きだったの