【全種目紹介!】新潟ガーラ湯沢スパルタンレース~BEAST~
2021年9月19日に2年ぶりに新潟県のガーラ湯沢で行われた、スパルタンレースのBEASTに参加してきました!
スパルタンレースは世界規模の非常に革新的な障害物レースです。年間130以上のレースが世界各地で開催されており、距離、障害物数、難易度に応じて3つの主要レース-Spartan Sprint (5㎞/20の障害物)、Spartan Super (10㎞/25の障害物)、Spartan Beast (ハーフマラソン/30の障害物)にて構成されます。コースは、泥、有刺鉄線、壁、ロープや炎など、様々な障害物で埋め尽くされています。(スパルタンレース公式サイトよりhttps://www.spartanrace.jp/ja/about/our-story/the-spartan-code)
私自身SPRINTは数回参加したことがあるのですが、BEASTは初めての参加でした。
世界一過酷なレースといわれるだけあり、精根尽きそうになりそうでしたが、なんとか完走しましたので、全ての障害物について、レビューしていきたいと思います!
開催地
前述のとおり、今回は新潟県湯沢町にあるガーラ湯沢スキー場でスパルタンレースが開催されました。東京駅から最寄りの越後湯沢駅まで新幹線で1時間20分程ほどかかります↓
越後湯沢駅から会場のガーラ湯沢スキー場までは徒歩だと20分、車で5分ほどかかります↓
遠方の方は駅前のホテルをとり、当日はアップもかねて、徒歩で行くと良いでしょう。帰りはボロボロだと思うので、タクシーを利用するのがいいでしょうね。会場に次々と…いやぽろぽろと(?)来てくれます。
注意点は、BEASTに関しては、スタート地点とゴール地点が違うので、帰りの新幹線はゴンドラにのる時間(10分程度)も考慮しないといけない点です。
我々も、新幹線がギリギリでした。。
コース全体の所感
●坂ばっかじゃん!!
繰り返しにはなりますが、BEASTは21㎞、30障害物という構成になっています。(BEASTは緑の線)
スタート地点から永遠と急斜面を登らされます。障害物はほぼありません。
上記のレビューをしている人もいたので、「斜面系は前半だけかー」と思っていましたが、甘かった。。
基本全部急斜面です!!
平地はないです!!
最初の坂とか途中の坂とか…↓
精神的にきついのは、下ったと思ったら、同じところを登らされ、上ったと思ったら、同じところを下らされることです。
「ここ登るの!?いま下ってきたところじゃん。。」
ってなります。
私は60㎞以上のトレランやOMM、フォトロゲなど出場してきましたが、こんなに平地がないコースを走るのは初めてでした。
~~~~~~過去の投稿(画像クリックで飛べます)~~~~~~
【65km完走】トレイルランニングから学べること
【70km完走】OMMLiteに出場しました。
【初代王者】第一回六甲摩耶フォトロゲイニング
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好タイムで完走したいのであれば、急斜面でいかにスピードを保って長距離走れるかだと思います。私は今後短めのトレランの大会に出てスピードを強化していきたいと思います。
BEASTの坂たち↓
●暑いしお腹すく
また、BEASTが行われた9月19日は天気が良く日光に体力を奪われたかと思います。
「9月だし山の上だからあまり水なくても行けんじゃね?」
って思ってましたが、ゴールまで時間がかかる人は水は最低でも1ℓは持って行った方が良いですね。コースの前半は給水ポイントがこまめにあるのですが、後半は頻度が減った感じがしました。
暑くなってくる後半で、脱水症状にならないためにも、ボトルとハイドレーションバックをしっかり持っていきましょう!
また、以下にもあるように、消費カロリーも恐ろしいことになるので、レースが長時間に及ぶ人は食べ物で補給できるようにしましょう!
では実際の障害物を紹介しています!
①Para cord
50㎝ほどの高さに張り巡らされたひもをほふく前進で、30m程進みます。
最初の激坂を登った後に現れる最初の障害です。難易度は低く、こちらで苦戦する人はいないでしょう。
バーピーするスペースすら設けられていません。
②Farmers carry
男性は30㎏の鉄の塊を2つ手に持ち、50m程進みます。
下半身は最初の激坂でボロボロですが、上半身はまだ元気なので、重いですが、トレーニングをしている人にとっては容易かなともいます。ここでバーピーをしている人はいなかったように思います。
それにしても、その重りよく見ると…
JRって書いてあります…⁇
元々は鉄道関係の道具なのか…⁇
③4ft wall
1フィート=約0.3mですので、1.2mほどの壁を超える障害です。
まだまだ前半は難易度が低い障害物が続きます。
④Tytolean Traverse
ようやくスパルタンレースっぽい障害が出てきました。
30mほどのロープを渡る障害です。難易度は比較的あると思います。
数人背中から落ちて「ドスン!」という音を立てていました。見ての通り、マット的なものはないので、かなりいたそうでした。。前段で握力を使ってしまった人は注意してください。。
私の姿↓
⑤Twister
SPRINTしか出たことがない私にとっては初めての障害でした。
これは回転する棒にらせん状に持ち手が付いており、次の持ち手を掴むと回転します(説明ムズイ)
グローブがない人は肘を伸ばして持つと、滑って落ちるので、懸垂する形で進んでいきます。ただこれは相当な筋力がないとクリアすることができません。
私も途中で落下しました。
成功している人を見ると、滑らないグローブをつけ、肘は曲げずに、うんていの要領でクリアしていました。
う~ん悔しい。
おとなしくバーピーを30回行い次に進みます。
私の姿↓
⑥Bender
手前にせり出している複数のバーを登り、超えていく障害です。
ジャンプで届く人は2つ目のバーに捕まり、1本目のバーに足をかけて上るのが一番体力を使わないクリアの仕方だと思います。
1本目にしか届かない人は、懸垂で2本目のバーに捕まらないといけません。
そういう意味で、難易度は人によって分かれると思います。
私の姿↓
⑦Stair way to sparta
見ての通り、壁の上に梯子がかかっているような障害です。
梯子に手がかかっても足をかける部分がないので、懸垂の要領で2本目のバーに捕まり、足を1本目にかけるのが正攻法ではないでしょうか。
私の姿↓
⑧7ft wall
約2.1メートルの壁を超える障害です。
いよいよ自分の身長より高い壁が出てきました。
腕で登る筋力のない人は、手で壁を掴んだ後、足をかけてよじ登るのが正攻法です。
私の姿↓
⑨Olympus
ボルダリングの要素で、壁についている突起物や穴、チェーンを掴みながら、横に移動していきます。
壁は滑りやすいです。
しかし足と壁を垂直にあてることで摩擦を大きくし、滑らないようにすることができます。そのためには身体をくの字に曲げて移動すると良いでしょう。
私は腕の力だけでやっていますが。。
私の姿↓
⑩6ft wall
約1.8メートルの壁です。
楽勝ですね。
⑪O-U-T
Over Under throughの略で、最初の壁は、6ft wallなどのように壁を越えて、次の壁は下にスペースが開いており、くぐって通過します。
楽勝ですね。
⑫A frame cargo
難易度は低く特段筋力を必要としない障害です。ただ頂上ではかなりの高さになるので、高所恐怖症の方にとってはかなり怖い障害となるでしょう。
ただ楽しいだけの障害。
⑬Herculas hoist
通常は50㎏ちょっとの重さと聞いていましたが、今回のレースは前日に雨が降ったため、かなり水を含んでおり、いつもより重かったように思います。
体重68㎏の私でもうえまで上げるのに苦労しました。60㎏以上はあったんじゃないかと思っています。
グローブなし派の私はいつもこれで手の皮が持っていかれます。笑
私の姿↓
⑭Rope climb
SPRINTでもおなじみのRope climb。
腕の力が必要と思われがちな障害ですが、足をひっかけるコツさえ掴めば、何とかクリアできるものです。
私はパフォーマンスで腕だけの力で上っています。
私の姿↓
⑮Atlas carry
重さ50㎏の丸い岩(?)を20メートルほど運びます。
地面に置いてある岩を運ぶポジションに持っていくのが鬼門になります。
私の場合は、岩をももの上に転がして抱えるというやり方でポジションをとります。
私の姿↓
⑯Bucket carry
この障害は30㎏ほどの重さの石が入ったバケツを100m程運びます。
この障害のしんどいところは、自分の重心とバケツの重心を一致させられない点です。
つまり、必ず左右どちらかにおもりが乗るので、体幹が極めて重要になります。
もちろん前で抱えるようにして、持てば重心が一致しますが、指にバケツが食い込んで、めちゃくちゃ痛いです。。
ここで私はバケツの角がすねにあたり勲章ができました。(皮膚がはがれ流血しました。)
⑰Z wall
⑨Olympusのような障害です。異なる点は、掴む部分が突起物のみで、足にもひっかける部分がある点です。また、文字通り、壁がZ上になっており、壁に角度がついています。
⑱Spear throw
正直障害物の中で最も難しいと思っています。。
私自身まだ一度も成功していません。
2mほどの槍を5メートル先の的に当てるのですが、コントロールが全くできません。
案の定失敗し、おとなしく本日二回目のバーピー(ご褒美)です。
⑲Barbed wire crawl
高さ50㎝に設置された有刺鉄線をほふく前進で50m程進みます。
上半身裸の人でこれに刺さって血を流している人を見たことありますし、服が破れている人も見たことあります。
しっかりと前を見ることで腰が下がるので、当たる確率は減ります。
⑳Invert wall
手前にせり出している壁を超える障害です。
足をかけてトップに行くことは容易なのですが、筋力の少ない方はそこから足をかけて超えることができないというケースがよくあります。
筋力のある方はこのような上り方はいかがでしょうか。
私の姿↓
㉑Vertical cargo
垂直に設置された、梯子のようなものを超える障害です。
こちらも筋力等必要ないので、高いところの怖さがない人にとってはとてもイージーな障害となっています。
ただ楽しいだけの障害。
㉒Multi rig
吊り輪を伝って20m程進みます。
持ち手はかなり滑るので、反動をつけすぎると落ちてしまいます。
なるべく最小限の動きで進みましょう。
㉓Monkey bar
こちらも同様でめちゃくちゃ滑ります!
滑ってなかなかクリアできない方は、あまり人が触っていないバーの端っこで行うと、滑りにくいです。
㉔8ft wall
これが最も高い壁になります。
約2.4mですので、腕力がないとなかなかクリアできないですね。
こちらには、クリアできない人用に、足をかける部分が設置されているので、こちらも使いましょう。
㉕Jerry can carry
私的にはこれが最もきつかったです。。
水の入ったプラスチックを運ぶのですが、中身が液体のため、安定せず、握力を奪います。しかもかなり重いので、皮膚もやられます笑
私は小指の皮に勲章ができました(皮膚がはがれて血が出ました)
一回も地面に置かずにクリアしている人は見る限りいませんでしたね。
私も10回くらいは置いて休みました。
㉖Sand bag carry
これは、首の後ろで支えるようにして持つとおもりの重心と自分の重心が同じになり、かなり楽に運ぶことができます。
今回は前日に雨が降ったためか、地面がドロドロでかつ家畜のにおいがしていて最悪でした。
ここで靴は確実に死にます。
㉗Hurdles
これは壁系と違って足をかける事ができないので、鉄棒で前回りするイメージで行うのが良いと思います。
障害の手前にはアルコールスプレーをかけてくる怪しい外国人がいるので気を付けてください。(嘘です、コロナ対応ありがとうございます。気さくなお兄さんでした。)
㉘Plate drags
おもりの乗った鉄のプレートを引っ張る種目です。
土との摩擦があるので、見た目より重く感じます。
コツとしては、地面に凹凸があまりできていないレーンを選ぶことです。
凹凸があるだけで、引っかかるので余計に重くなります。
私の姿↓
㉙Slip wall
スリップとありますが、そんなにスリップしないです笑
ロープが助けてくれるので、そんなに難易度は高くないです。
ただ楽しいだけの障害。
㉚Fire jump
最後の撮影シーンです笑
カメラマンがいるので「行くよー」と合図してから飛び越えましょう!
※燃えてしまったらアウトなのでバーピーをしましょう。
最後に
出場された方、お疲れさまでした!
本当に楽しい21㎞でした。
まだ次回のレースがどこになるかわからないので、心にぽっかりと穴が開いた感じがしますね。
私は前日から、「レースが明日で終わってしまうのか…さみしい…」とナイーブになっていました笑
来年はタイムを狙って出場し入賞したいと思っています!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
サポートありがとうございます! 自分を高められるようなものに使い、必ずアウトプットいたします☆