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「いつか虹の向こうへ」伊岡瞬

私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。

読み終えるまでの平均的な時間(5時間9分)

 感想…

私にとっては、すべてのバランスが心地良い作品でした。

推理小説であってストーリーが良く、少しダークな部分もあり、最後には報われるような

そして、登場人物たちはそれぞれの闇を抱えている。

私向きで、良い読み心地が良かったです。

登場人物は、人とのつながりを求めていて

現代の社会では、利害関係が存在する人間関係がほとんどなんだが

人はどこかでそういうことが全く関係のない、無償の愛を与えたい、差し出したいと思っている部分があるような気がしました。

それはある意味、自己満足かもしれないけれど、相手も同じ感覚だったときに奇跡的に良い関係が生まれると感じました。



内容(「BOOK」データベースより)
尾木遼平、46歳、元刑事。ある事件がきっかけで職も妻も失ってしまった彼は、売りに出している家で、3人の居候と奇妙な同居生活を送っている。そんな彼のところに、家出中の少女が新たな居候として転がり込んできた。彼女は、皆を和ます陽気さと厄介ごとを併せて持ち込んでくれたのだった…。優しくも悲しき負け犬たちが起こす、ひとつの奇蹟。第25回横溝正史ミステリ大賞&テレビ東京賞、W受賞作。
著者について
●伊岡 瞬:1960年東京都生まれ。日本大学法学部卒。広告会社勤務。『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞を同時受賞し、作家デビューを果たす。その他の著書に『135gの孤独』がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

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