包丁研ぎに出してみた
1月8日(水)
イオンのキッチン用品売り場で買った3,000円ぐらいの包丁など研いでも無駄だろうか、とも思ったけど、手入れすれば使えるかもしれないものを捨てるのは抵抗がある。
でも包丁研ぎってどこに頼めばいいのかわからない。
昔、近所に親戚みたいな畳屋さんがあった。畳を作る過程でイグサが左右にバサバサ出ているのを大きな包丁?でシャキーンと切り揃えていた。
商売道具のその包丁を、畳屋のおじさんはいつも店の横で研いでいた。
我が家の包丁はそこへ持って行って研いでもらっていたので、業者に出したことがない。
よその家の包丁って、どうやって手入れしてるの?
私は4年前に砥石を買って、自分で研いできた。うまくできないけど。
何十年も生きてきて、家の包丁の手入れに関して話した相手は一人しかいない。昔勤めていた会社の社長だけど、おじさんだし。世の中の女性と包丁の手入れについて話してみたい。
包丁の手入れについて数か月間考えていたとき、偶然「包丁研ぎ」ののぼりを出した“刃物店”を見つけた。
それ以来ずっと気になっていた。
今朝、ネギがきれいに切れなかったので遂に包丁を布巾に包んで包丁研ぎに向かった。
こんな安物の包丁、研いでもダメだよ、と言われるかな、と心配だった。
その場合、長く使えるちゃんとした包丁に買い替えることも視野に入れ、包丁を買えるだけのお金も持った。その店でいい包丁を買って、メンテナンスもそこでやってもらうという関係もいいなと思った。なんでもかかりつけがあるというのは安心感がある。安定した真っ当な暮らしをしている気がする。
いろいろ心配しながら店を訪れた。
店先におじいさんがいて、軽い感じで
「切れるようになりますよ。」と言ってくれた。
私は店の奥のテーブルコーナーでお茶をいただきながら待っていた。
本当にものの数分で研ぎあがった包丁はいつもよりきちんとした刃物に見えた。
おじいさんは広告の紙を包丁でサッと切って見せてくれた。
「おぉ~っ!」
と声が出てしまう。
「自分で研いでみたけどうまくいかなくて。もう茄子も切れないんです。」
と言ったら
「茄子も切れないボケナスなんてね。」
とまさかのダジャレ。刃物業界の鉄板ネタなんだろうか。
研ぎ料金880円也。安い安い。
今夜は茄子と豚肉の味噌炒めとネギと鶏肉の胡麻マヨ炒め、ポテトサラダを作る。
4時半なのに冷凍のフライドポテトを食べちゃった。お腹いっぱい。でもおかずが残ったら明日のお弁当に使うからOK。