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マイ教育法


いつの世代も流行りの育児法があります。
1960年代はもちろんスポック博士です。実家の母の本棚にも「スポック博士の育児書」があったのを覚えています。自分の新米ママ世代はいたるところに幼児教室があり、育児書の必要はないように見えました。

もしかしたら、教育法なんてあってないようなもので、すべての親の内にすでに存在しているのかもしれません。教室や育児法とは、存在しているものに気づかせてそれを確たるものとして行動に移す勇気を与えるお役目なのかもしれません。。。。



当時、子供を授かった私は、どんな教育法があるのか本を読み漁りました。さまざまな○○メソッドという教育がありましたし、流行っていたシュタイナーやモンテッソーリだけでなく、出始めの右脳教育についても勉強しました。


実家の知り合いでシュタイナー幼稚園を開いている方がいたので、かるい読み物をてにとりましたが、物足らなく感じがしたので人智学の本を読みふけることになりました。

シュタイナー教育は当時、文字を教えてはいけないこと、楽器は弦楽器から始めましょうということで有名でした。知り合いのその幼稚園でも文字を教えることはありませんでしたから、そこに通う子は小学校1年生になって文字を習っていました。

そういうことに抵抗感がありましたので多少懐疑的にシュタイナー教育を見てしまったのかもしれません。人智学の本を読み始めているとバブル時代のスピリチュアルな言葉が出てきました。「オーラ」という言葉で、今では当たり前に使われていますが、当時はやはり抵抗感がありました。

人間にはオーラの層がいくつかあり、そのオーラを一つずつ育む必要があるが、第1段階は言語のためのオーラではないので文字学習から始めてはならないというのが、その教育の根底にあるとわかりました。オーラの層を育てていくと最終的に身体という層にあたるということらしいのです。



その後、ドーマン法という教育法に出会いました。日本では右脳教育として七田教育さんが有名になりましたが、ドーマン法はその元であって、脳の発育の課程と身体の成長を記したものです。どういう動作をすると脳にどのような刺激を与えるというようなことが書いてありました。

かなり専門学的で難しかったのですが、探していたものを見つけたような気がしたので切迫流産で頻繁に入院していた私はベッドの中で読んでいたわけです。後日談としてまるで笑い話のようですが、生まれた我が子は頭の形が左右対称ではなくて、右側が大きかったのです。もちろんそれはすぐに直りました。

ドーマン法では、ハイハイの大切さを説いてます。よく「うちの子はハイハイばかりしてなかなか立っちしないの」と焦るお母さまがいらっしゃいますが、立っちするまでにどれくらいハイハイして高バイしたかが脳の発育に大切なのだそうです。我が家はハイハイするエリアを広くするために家具の配置を変え、床に障害物がないように始終気をつけていました。


「奇跡の子ドーラン」という本があります。生まれつき健常児でない息子をドーマン法を使用して健常児と同じレベルにして小学校に通わせたシングルマザーの実話です。
神様は子育てに必要なことを全て与えてくださるし、それらは自分の中にすでに存在している、それは一貫した理念と当事者のひたむきさ(この本ではお母様とドーラン自身、それからドーランのお姉ちゃま)です。そして周囲のサポートはそういう人たちに必ず与えられると「奇跡の子ドーラン」の著者は言っています。

この本から、我が家の小学受験が始まったと言っても過言ではありません。
父親が亡くなったとはいえ、シングルマザーで小学受験なんて当時考えられませんでした。けれども私はシングルマザーだからこそ、一貫した理念の下で子供を育てたかったのです。

母親の実家で母親だけの価値観で育ててしまうと、母親である私のミニチュアが出来上がってしまいそうに思えました。父親と母親という別の人生を歩んできた二人の元で育つことにより、二人の価値観の良い部分で作り上げた新たな(改められた)子供の価値観が育つと思います。ですから、小中高の12年間を一貫した価値観と尊敬する理念を持つ学校をパートナーとして子育てをする道を選びました。

子供が立派に(^^)独り立ちできたのも、一貫した学院の愛情に基づいた教育があったからこそとご縁に心から感謝しています。また、子供が与えられた環境で必死に生きていたから、祖父母や教室の生徒さんたち、そしてWFCメンバーのサポートを頂けたと思います。子供にとって教室の生徒さんやWFCは家族同様でありました。特に、故W氏には本当の孫のようにかわいがっていただきましたことにはこの上なく感謝しています。

子育てのスタートラインに立つお父さまお母さま、
ぜひご家庭の教育理念を確立なさってください。そしてそのための生き方を貫いてください。理念にそって努力していると不可能に見えることも、様々なサポートに出会い可能になっていくと思います。

微力ではありますが、心から応援しています。

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