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オンライン動画活用これからどうする?、の巻

こんにちは。
最近にわかにご相談が増えているのがオンラインでの動画の活用についてです。

リモートワークがデファクトスタンダードになる企業も増え、また外出を控えるご家族も多いため、家庭内でのオンラインへのアクセスは格段に増えたと皆さんも実感されていることでしょう。

また、テレビのHUT(総世帯視聴率)前年を大きく上回っているそうですから、どうやら情報の摂取場所・デバイス、摂取の仕方も以前とだいぶ変わってきていることは容易に想像できます。

そこで、ご相談いただくご担当者も「ここは一つ動画で・・・」となっているのかもしれません。

誰かに何かを伝えたいときの手段として、文字よりも音声音声よりも映像の方が「表現の幅を広げやすい」ので、より豊富な情報を与えたい場合に有効です。

現在、コロナ禍において、

・オンラインにアクセスしている人が多い
・芸能人も動画作って配信しているぐらいだから動画サイトのトラフィックが上がっている
・テレビにインターネットをつないでOTT(動画配信サービス)見ている人が増えている
・日中はスマホよりPCでアクセスしている人多い
・テレビはウイルス関連のニュースばっかりだし、ドラマは再放送ばかりだから、オンライン上にエンタメを求めている

かもしれません。

ただ、これらはいくつかの「事象」に過ぎず、「だからネットに動画作って置いておこう」となる”理由”にはなりません。

こういった事象はとらえつつも、本来の目的・目標から考え、別の「伝え方」も検討すべきと思われます。

私たちが企業のマーケティング支援をさせていただく場合、標準的なプロセスとして、
Why(目的)を明確にした上で、
Who(誰に)
What(何を)
How(どうやって)の順でプランニングします。
(まあまあ一般的ですね(笑))

特長的なのは「 What」の部分。

上記のような事象、その企業やブランドにとってのあらゆる状況をインプットした上で、Editorial Thinking(編集視点で物事を捉えること)によって、文脈(背景)を読み、文脈(空気)を変える/つくることのできる「ナラティブ」が重要ととらえています。

ナラティブ(Narrative)は「自分自身で語ること、語られる物語」を意味しますが、私たちは、企業・ブランドにすでにある様々な「ストーリー」にただ演出を加え、ストーリーテリングするだけではなく、その語り口は読み手との対話を生み出し、さらには読み手の「ナラティブ」をつくるきっかけになるべきと考えています。
そのためには、語り手自身がそのストーリーにコミットしていることが理解できるように、「意思」と「目的」を明示することが大切です。。

そうして作られた「ブランデッドコンテンツ(Branded Content)」を語り手読み手の間を流通させるべく、様々なHow(手段)を実行していきます。

さて、オンライン動画の場合、次の点に注意すべきでしょう。
(最後は軽めのTIPSで)

(1)どんな視聴環境なのかを想像しましょう。

誰と/一人で/日中パソコンで調べ物をしているときに/居間のテレビで、など。

(2)配信する場所(自社サイト/外部プラットフォーム/ネットワーク配信など)とのRelevancy(関連性)を考慮しましょう。

エンタメの多い動画サイトにオンライン授業のようなセミナー動画は興味を持ってもらえなさそうですよね。

(3)と言っても、中途半端なエンターテイメントコンテンツはそのサイトのユーザーにとってはノイズにしかならないので、逆に印象を悪くしてしまうこともあります。

(4)ユーザーに興味を持ってもらうために、自分にとって必要そうなものと受け入れてもらえる存在感(場合によっては違和感)を出す必要があります。

(5)最後に動画を作るのであれば「エモーショナル(emotional)」は不可欠です。

心を動かそうとしなければ体は動いてくれません。

神は細部に宿る。

限られた予算の中で、どんな「ナラティブ」であれば伝わり、そして共感してもらえるか、考え抜きたいものです。

 

ではでは。

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