「実践 顧客起点マーケティング」を読んでみた、の巻。
はじめに、この本は、実務家が実務家のために書いた本であるということを強調したい。
難しい分析手法を使うことなく、顧客をセグメントし、実在するひとりのお客様に徹底的に向き合うことによって、購買行動とその行動を左右する深層心理の関係の理解と共感からアイデアを見つけ、そのアイデアを再現性のあるものにし、マーケティングしていく。
ここで言うアイデアは、プロダクトアイデアとコミュニケーションアイデアに分けられるが、マーケターはそれを混同してはいけない。
さて、顧客ピラミッドを作る。
本書でもしっかりと触れているが、古くからあるCRMにある理論やアプローチ(パレートの法則やRFM分析など)は理解しておいた方がよい。
(インターネット以前のことだが、CRMとかリレーションシップマーケティングとかやっといて良かったw)
はっとさせられるのは、実在しない顧客のジャーニーやペルソナは無効だ、というくだり。
インフォバーンのUXデザインがロイヤルユーザーに対してデプスインタビューするところから始まることが多いので、とてもシンパシーを感じる。
本書の後半では、実践に基づいた、「顧客ピラミッド」と「9セグマップ」の作成について、惜しみ無く描かれているいるので、マーケターは自社の製品・サービスですぐやってみることをオススメする。
最後に参考文献の数を数えてみた。
その数158冊(文献)。
ここにも西口一希という魅力的なマーケターであり経営者に、なぜ多くのプロフェッショナルがリスペクトするのかを垣間見た気がする。
ではでは。
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