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ヨガの実践から感じる意識状態の変容#85

ヨガを実践して以来、意識状態への関心が高まった。

いや、もとをいうと、集中する状態や緊張状態に関心は高かった。
学生時代から試合になるとスイッチをいれる。社会人なってからもイベントMC、役者、プレゼンも完全にスイッチを入れていた。

インテグラル理論や成人発達理論と出会ってからは、内容的に意識構造の方が面白く感じていたが、構造自体は、時間をかけて発達していくことから、むしろ意識状態への関心に向けた方がいいことに気付き、ヨガの実践から何か少しずつながら微細に気付けているような気がする。

ヨガの流れの中には、様々な意識状態(グロス、サトル、コーザル)の流れが組み込まれていて、毎回体感することができる。

特に最後の安らぎのポーズをとるシャヴァーサナで、コーザルの意識状態に入る。

このときは、寝ているか起きているかよくわからない状態で、3〜5分のシャヴァーサナが終わって、インストラクターの声が発せられた瞬間に、サトル状態へ戻るのが、身体が重たい感覚がある。

重たいというか、ヨガの実践中は軽くなっていっているのだが、コーザルの状態が身体感覚がない状態なので、結果的に、サトルにもどると急に身体感覚をもつ状態になるため、その瞬間重く感じる。

「Integral Meditation:Mindfuless as a path to grow up,wake up, and show up in your life(邦訳書「インテグラル理論を体感する:統合的成長のためのマインドフルネス論」)」の中で、コーザルという夢のない深い眠り状態にも、目覚めたまま入ることができるようになると記載がある。

それを体感すべく、シャヴァーサナの際に、自分がそのことを意識するが、
そうすると逆にコーザルの状態に入らないというパラドックスが起きている。

どうもしばらくは、そのことを意識することなく、ただただ今の呼吸や感覚に集中するほうがいいような気がした。

また、意識状態の変容は、あきらかに場がもたらす力が大きい。

ヨガスタジオはよくできていて、すぐに切り替わる。
逆に日常の中で睡眠時以外に、この状態をつくることは、自分なりの試行錯誤が相当必要に感じる。

たとえば、最近は寒いこともあり、色んな種類の紅茶を飲むことを楽しんでいて、好きなシナモンの匂いや喉をとおる温かい感覚からリラックス状態を作りやすかったりする。冬の散歩もすごくいい。

もっと五感それぞれを意識して、意識状態の変化を堪能してみたい。

2021年3月8日の日記より
2021年3月9日

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