どうやったらダブルループラーニングが回せるのか#208
夕方まだ日が沈んでいない頃に湯船に使った。
旅館のようでとっても気分がいい。
さて、今講座を作っているのだが、ダブルループラーニングについて考えていた。
ダブルループラーニングという学習理論は、学習する組織によって広く認知されたように思う。
行動探求の記事でも書いたのだが、発達すると前提を疑えるダブルループラーニングができるようになっていく。
しかし、概念として理解できるが、実質のところはどのようにして行うかが書籍にはあまり紹介されていない。
書かれてあることは
・内省すること
・共創的対話(ダイアログ)にて内省的コミュニケーションをとること
とあり、大項目はそうである。
しかし、実質のところ、この内省というのはあまりにもビックワードすぎる。
一人での内省ではなかなか気づきにくいように思う。
当たり前だが、自分で気付けるならば、ダブルループラーニングを回せるのだ。笑
気付きにくいというのは、気付いていない領域があり、それは心理学的にいうと無意識の領域。
心理学的な言葉でいえば、シャドー(抑圧された欲求、隠れた欲求)が大きく影響している。
換言すれば、ダブルループラーニングを回す大きなヒントは自分のシャドーにある。
もちろんシャドーだけではないのだが、シャドーが非常に大きいように思う。
では、シャドーに気づくにはどのようにすればいいのか。
これ1つとっても色んなことが言えるのだが、シャドーにも、気づきやすいところと気付きにくいものがある。
気づきやすいものは、ポイントは外在化させることだろう。
たとえば、このように文字に書いてみる。
誰か他者に口に出してみる。
そうすれば、ああ自分はこう思っているんだなと、客体化しやすい。
どうしても自分の頭の中だけで考えていては、空中戦のまま。
書くこと、話すことは、キーガンの言葉をかりれば、まさにミクロレベルでの主体から客体への移行なのだ。
ただ、今書きながらそれではシャドーにはいきにくいかもしれない。
そう思うと、キーガンの免疫マップのように、反対の行動をしている自分の隠れた目的は何か、という問いを自分に問うことができるか、が大きいのかもしれない。
とはいえ、これももって気づきやすいシャドーにとどまる。
気付きにくいシャドーへは、その奥深くまで聴いてくれる人がいて初めて出会えるものに思う。
その積み重ねで、自分のシャドー、自分のメンタルモデルへの理解が増えれば増えるほど、ダブルループラーニングはしやすくなるだろう。
2021年7月10日の日記より