大きな時流の変化を前提にビジネスを再構築するタイミングにきています!
おはようごございます!眼から鱗という会社で経営者のメンタリングサービス『あとおし』を提供している長島です。今日は” 大きな時流の変化を前提にビジネスを再構築するタイミングにきています!”について書いてみます。
コロナ禍に入り、明らかに時流は変わりました。行動習慣や思考習慣が、それ以前とは比較にならない状態となっています。もはやその前の習慣を忘れてしまっています。
その上で景気循環が不景気のサイクルに突入しています。恐らくは2026年前後までは不景気型で考える必要があります。そして戦時下の状況に入りました。コロナで国交が強制的に遮断された上に、戦時下に入り原料価格が高騰しています。今後さらにあらゆる商品が値上げになっていくと考えられます。
消費者の心理
一方で消費する側のマインドは、コロナが明けても不景気の流れの中で不安を抱えていましたが、さらに戦争ということで、その不安の心理が増大しています。先行き不透明感が一気に高まっており、防衛型の消費へと切り替わっていきます。
・大きな投資はしない
・購入までの検討期間が長くなる
・今の消費を見直す
・信用できるものしか買わない
・同じ様な商品であれば価格の安いものを選ぶ
不安の心理の下では明らかにこうした傾向が出てきます。とにかく消費を切り詰めて貯金する方向性に動きます。株価がここまで乱高下するタイミングでは、投資に向いていた感覚も貯蓄に切り替わっていく可能性があります。増やすことから守ることへと意識が変わっていくと考えられます。
企業側の心理
同じように企業側も購入に対して防衛型になっていきます。
・新規な投資よりも既存事業の活性化
・新規開拓よりも固定客化
・大型案件は凍結、見直し
・投資判断がトップ決裁になる
・信頼できる企業(本物)しか取引しない
・支払いの見直しを行う
これまで決まっていた案件が、なかなか決まらない。または、決裁者がより上層の人間に代わってきた。価格交渉なんて無かったのに交渉が始まった。こうした兆候が少しでも感じられたら、それは防衛型のマインドに顧客側が切り替わった証拠です。
大切なことは、誰もが先行きが読めない中で、どうして生き残っていくのかを必死で考えるタイミングに入ります。この時代には新興企業が新しいビジネスモデルで市場を席巻するケースが多くあります。そうした新しいモデルの誕生にも目を光らせておくことが、時流を読む上では大切になります。
心理を前提にビジネスを組み立てる
さて、こうした心理の変化を前提にしながら、既存事業のどこに変化を作っていくかが重要になります。先日もBtoB向けに成長性の高いサービスを提供している会社の役員の方とお話をしました。
話をお聞きしているうちに、明らかに潮目が変わってきていると感じる瞬間がありました。その会社は新規にお客様を開拓することで売り上げを伸ばしてきていました。そのパワーは非常に大きい反面、固定客化への意識が弱いと感じました。
契約した顧客との関係を維持し続けることで、新規開拓のパワーが多少弱まったとしても成長性を維持することは可能です。契約解除のお客様の数を減らすことができたとしたら、新規1件を獲得したのと同じ効果になります。
不安の心理の中で、顧客が契約を維持するために何が必要なのか?その事を話しながら、どんなサービスを追加すれば良いのかをお伝えしました。大切なことは購入する側の顧客の心理が変化しているという事を前提にする事です。それを無視してビジネスモデルを考えたとしても、結果としては上手くいきません。
まとめ
時流は明らかに変化し続けています。働き方改革関連法案が施行されたタイミングから人の意識が変わり、コロナによって行動や思考が変化し、不景気になり不安が増幅し、そして戦時下経済で先行きへの不透明感が強くなっています。
時代が変わる中で、人の心理がどう動いていくのか。その当たり前を意識しながらビジネスを設計することが、より重要な局面に入っていると感じます。時流適応は経営の原理原則です。改めてそのことを意識していく事をお薦めします。
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