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  • 夜長ノオト

    夜長時間に読んで、心が軽くなるようなは文章をお届けしたいと思います。

最近の記事

菅公、内裏に雷を落とすこと 弐の章

これまでのあらすじ 醍醐帝への謀反の疑いをかけられた右大臣・菅原道真。 道真は左遷された太宰府の地で困窮し病となり、まさに死を迎えようとしていた。 その時現れた雷神の使い・黒鉄によって道真は生きてもいない、死んでもいないという陰陽体になったと告げられる。 黒鉄は「都で見せたいものがある」と言うと、黒丸という黒狼の背に道真を乗せると、半ば強引に都へ連れて行った。 都では妻・宜来子は心労から体調を崩し臥せっており、息子たちは道真と同様に職を解かれ左遷されていた。 再び内裏で会う

    • 菅公、内裏に雷を落とすこと 壱の章

      命の灯が消えようとしている男がいる。 名は菅原道真。 文章博士、そして右大臣となった男である。 しかし今は、暗くほこり臭いあばら家の片隅に薄い夜具を敷き身を委ね、浅く早い息使いをさせている。 痩せた身体に力は無く、華やかな都の殿上人だった頃を誰が思い出そうか。 無念、悔しさ。 そんな気持ちは当の昔に置いてきてしまった。 かさかさに乾いて土色になった唇を開いたまま、時々思い出したように暗い天井を道真は見上げた。 言葉が出てこない。 あれほど彼の人生を彩ってきた言葉も、今や彼を救

      • 夜長ノオト 「必要な〇〇は..」 23.12.16

        こんばんは、Junaです。 今回は呼吸について最近知った事から、思考を広げてみました。 夜長時間にお付き合いください。 空気を吸って、二酸化炭素を出す。 それが呼吸だと思っていました。 必要な酸素の量は自立神経が勝手に動いて、 呼吸が深くなったり浅くなったらするんだろうと考えていました。 しかし、体に必要な酸素量は血中の二酸化炭素量で決まるそうです。 血中の二酸化炭素の量の増減でと体は酸素量を 測っている。 二酸化炭素は呼吸のおまけくらいにしか思っていなかったのですが、重

        • 夜長ノオト いつでも引越しできる自分 23.12.10

          こんばんは、Junaです。 この夜長ノオトは常日頃思っていること、感じたことを書いています。 ゆるくお付き合いいただけたら嬉しいです。 今自分の願いのうちひとつが叶うとしたら‥いつでも引越しができる人生を送ってみたいと思っています。 暮らしたい場所を見つけたら可能にする行動力 どこでも通用するお金を稼ぐ能力 物を管理する能力 行動力は足りないし、好きな場所に住むには稼ぎも重要だし、部屋だって お世辞にも整理整頓できているとは言えず、二の足を踏んでいます。 自分の人生

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        • 夜長ノオト
          5本

        記事

          夜長ノオト ふたつの選択肢に迷う時 2023.12.03

          こんばんは。 noteで美術展鑑賞の感想とこの夜長ノオトを発信しているJunaです。 夜長ノオトは日々思うことを綴っています。 どうぞゆるくお付き合いください。 今日はふたつの選択肢について。 進路を決める、人との関係性を見直すなど 選択しなければならない時があります。 私は究極に迷うふたつの選択肢のうち、必ず一つは成功で、片方は失敗が隠れていると思っていました。 しかし振り返ってみると、最悪の選択をしたと思った時に以前の環境と周囲の人に感謝できたり、この道はもう選ばな

          夜長ノオト ふたつの選択肢に迷う時 2023.12.03

          夜長ノオト 『自分への怒りを受け取りませんと決める』2023.11.26

          こんばんは、Junaです。 noteで美術展鑑賞の感想を発信しています。 この夜長ノオトは、もっとゆるく普段感じたことを発信していきたいと思い始めました。 気楽にお付き合いいただけたら嬉しいです。 今日は人から怒られた時、どう受け止めるかというお話しです。 タイトルに答えを載せていますが、ある一定のラインからは「受け取りません」と決めています。 私は転職して1年程であり、やっと業務上の注意を受けることが減っていますが、どうしても、上司の指示についていけない時もあります。

          夜長ノオト 『自分への怒りを受け取りませんと決める』2023.11.26

          夜長ノオト 「書く習慣」23.11.25

          普段は美術展に行った感想をnoteで発信させていただいております。作品の魅力を伝えてたくて、つい長文になってしまうのが悩ましい。 時間もかかります。 もっと日常で思ったことを綴りたいと思い、 この" 夜長ノオト "を始めることにしました。 第一回目は" 書く習慣 "について。 私は、日常的に忙しく焦りと不安で押しつぶされそうになった時に、「とりあえず頭の中のごちゃごちゃしたもの吐き出そう」と思ったことがきっかけで始めました。 書くなんで自分にできるかと思いましたが、瞬時

          夜長ノオト 「書く習慣」23.11.25

          きらきらぼしが降りてくる 「安西水丸展 村上春樹との仕事から」

          突然寒くなったり暖かくなったりしながら、 今年もあと1ヶ月と少しとなりました。 忙しい日々に慣れすぎて、なんだか自分の気分がつかめていない。 行きたかった美術展は開催が翌週からとは、なんとなくツイてない感じ。 今は自分が素直に観たいと心から感じたものを観たいぞ。 あれこれと探して、「安西水丸展」を見つけました。 早稲田大学の村上春樹ライブラリー! いつか行きたいと思っていたので、見つけてラッキーでした。 晴天の暖かい日差しのなか、早稲田大学を目指しました。 永青文庫に行っ

          きらきらぼしが降りてくる 「安西水丸展 村上春樹との仕事から」

          最期に観たいアートは何ですか?

          人生最期の食事は何が食べたいですか? それしか食べられないとしたら、 何を選びますか? よく話題として取り上げられるこのお話。 私が生涯最期に観たいアートは何かと問われたら… 運慶作 無著像と答えると思います。 その気持ちを今回は考察していきたいと思います。 運慶の作品の特徴はとにかく劇的な力強さと 言えるのではないでしょうか。 その特徴がよく表れているのが、東大寺 阿吽の 金剛力士像(仁王像)ですね。 構えたポーズと言い、眼力と言い、血管の浮き出た身体。 目の前に現れた

          最期に観たいアートは何ですか?

          漫画の源流?紀長谷雄に会いに行ったら庭園に癒されたお話

          美術館に通うようになって、駅に飾ってあるポスターが 気になるようになりました。 美術館に行った時、様々な展示会のチラシがおいてあるので そこから次に行きたい展示会を選ぶこともあります。 今回は駅に飾ってあったポスターが気になって、 永青文庫『長谷雄草紙』2023年10/7(土)~12/3(日)に行ってきました。 永青文庫に辿りつくまでも、なかなか良い運動になったので そこからお話を始めます。 最近、自分の方向音痴具合に発車がかかっていると 思っていましたが、早稲田駅付近で

          漫画の源流?紀長谷雄に会いに行ったら庭園に癒されたお話

          お気に入りの美術館 府中市美術館 「インド細密画」 

          前回デイヴィッド・ホックニー展で初めての記事を一気に書いてから、 少し間があいてしまいました。 今回は簡単になぜ美術館に通うようになったのかを書きたいと思います。 美術展の感想の前に少しだけお付き合いください。 私は都内で会社員をしています。 少し前まで平日は仕事に忙殺され、 休みの日はただただ体を休めていました。 そんな風に過ごしているうち、 休日は翌週からの仕事のために体を休めるための日なのか? それが私のやりたいこと?と考えるようになりました。 このままじゃ酸素の足

          お気に入りの美術館 府中市美術館 「インド細密画」 

          デイヴィッド・ホックニー展裏通り

          本編のデイヴィッド・ホックニー展と一緒に書いたのですが、 あまりにも長くなり、本編の裏面=裏通りとして分けさせていただくことにしました。 よろしければ、本編も併せてお読みいただけたら嬉しいです。デイヴィッド・ホックニー展を開催している東京都現代美術館や 私の展示会鑑賞後の楽しみなどを中心に書いております。 ぜひ、ゆるく楽しんでください。 東京都現代美術館は清澄白河駅から約10分ほど歩いたところにあります。 途中でスカイツリーが見える場所もあります。見えるとやっぱり嬉しいです

          デイヴィッド・ホックニー展裏通り

          デイヴィッド・ホックニー展

          デイヴィッド・ホックニー展  東京都現代美術館にて2023年11月5日(日)まで開催 今年一番楽しみにしていたデイヴィッド・ホックニー展。 私は開催されてから2回行きました。 2回とも感動するポイントは一緒だったり、 違うところに心惹かれたり、とても良い時間を過ごせました。 あと2回は行ってしまうかもしれません。 それくらい楽しみに待っていました。 さて本編のデイヴィッド・ホックニー展です。 私はたまたま学生時代に友達が彼のファンで、彼のドキュメンタリーを見たことがありま

          デイヴィッド・ホックニー展

          notoで実現⁉私が美術展鑑賞後にやりたかったこと

          月3回以上美術展に通うアート好きjunaです。 私がnotoでやりたいことを、まずお伝えします。 それは美術展鑑賞後に、読書感想会ならぬ美術展感想会です。 note上で感想を語り合いたい! あなたの感想も聴いてみたい。 いえ、ぜひ聞かせていただきたい!! と、考えてnoteを始めることにしました。 私はもちろん大好きなアートへの思いを語らせていただきますが、 皆さんの感想もいただきたいという目論見です。 もともと私はアートと向き合うのは、プライベートな時間だと考えていま

          notoで実現⁉私が美術展鑑賞後にやりたかったこと