私のイチオシ(一推し)谷川萌々子(ももこ)選手!

誰?それって?という人、ほら、パリオリンピックで女子サッカーの試合=ブラジル戦で、敗戦濃厚のなか、ミドルシュートを決めたあの娘です。まだ19歳4か月だそうです。あれはマグレだと思ってませんか?いやいやあれは狙いすまして芸術的ゴールなんです。どうしてそんなことが言えるのかって。私にはわかるんです。マラドーナの5人抜きや、神の手ゴール、ベッケンバウアーやプラティニ、ジーコ、リトバルスキー(サインもってます)の時代からライブでサッカーを楽しんできたからです。さすがにペレやオランダのクライフまではさかのぼれませんが・・・。YouTubeには彼女の小が癖時代から現在まで数十本の動画が公開されています。なかでも圧巻はワールドカップ17歳以下のスペイン戦での50mロングシュートです。あの距離でトラップしてすぐシュートうち、ゴールネットを揺らせる選手は男子でもそうはいませんよ。南アフリカのワールドカップで、同じくらいの距離から本田圭佑が無回転シュートを、遠藤保仁がキュッと曲げるシュートをきめて、日本国中が狂喜乱舞したあのシーンでさえ、フリーキックですから、ボールは固定されているし時間もあり、2人とも落ち着いてきめています。彼女の場合、もう少し距離が短いシュートなら、数えきれないくらい数多くきめているのです。これから、どういう点が素晴らしいのかを列挙します。
①視野が広い。チームメートへの正確なスルーパスをなんなく通せるのです。試合全体をコントロールできる資質を秘めています。
⓶ボールを持った時の立ち姿がいい。ジダンのマルセイユ・ルーレットやロナウジーニョのエラシコを彷彿させる柔らかなボールタッチで相手を置き去りにするテクニック、相手はユニフォームを力いっぱい引っ張ってやっと止めることができるのです。もちろんファールですよ。
③ゴール前で軽やかにステップを踏みながら、ドリブルで相手ディフェンダーを何人もかわしてゴールを決めるシーンはメッシそっくりです。
④左右どちらの足でも正確なキックを蹴れます。
⑤ポジショニングの取り方がいいので、なぜかチャンスボールが彼女の前にころがってきます。
⑥体幹がしっかりしている上に身長も168cmと日本人にしては大きいので、ほかの日本人選手と違い、外国人プレーヤーににはじきとばされることがすくないです。
まだ19歳、これからヨーロッパで鍛えられれば。というのも今はスウェーデンのトップチームローゼンゴードで背番号10を背負って大活躍中だからです。サッカーの10番はエースがつけます。今春高校を卒業するとドイツの名門バイエルンミュンヘンにスカウトされ、即契約。ことし1年は期限付き移籍で先ほど話したローゼンゴードにいます。2027年のワールドカップではきっとMVPをとれるでしょう。本当はもう一人すばらしい選手がいます。眞城美晴(しんじょうみはる)=17歳です。リトルなでしこの中心です。この子うまい。サッカーセンス抜群。この二人でいわゆる「ダブルボランチ」を組めばどこにも負けない。谷川は先輩方にいっさい遠慮せずにプレーできるようになれば、30歳前にはバランドール(世界最優秀選手賞)とれます。私はもうすぐ82歳。彼女らの活躍を何とか見られるようにがんばります。、


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