古代の薩摩940年 #40

第二部 弥生時代 戸籍つくりの波紋
小太郎:「おい、健、いい姓がみつかったか?」
健:「孟先生と相談したら、俺が川魚の鮎とりがうまいから鮎川はどうだと言われた。家族に話すとみんな大賛成。だから、うちはおばばは鮎川亀、父は鮎川三次郎、母は鮎川信乃、妹は鮎川菊、妻は鮎川謹言、長男は鮎川剛、長女は鮎川絵里、そして俺様は鮎川健様だ。」
小太郎:おいおい、お前、何いばってるんだ。」
健 :「なんか、うれしくないか?お前んちはどうだ?」
小太郎:「うちは三丈の姓をもらって、俺様は徐小太郎様だ。妻は徐三丈、長男は徐龍、次男は徐俊一、長女は徐霧子だ。すごいだろう。」
健:「なんだ、お前もいばってるじゃないか!薬師の毛さんや大男の魏応はそのままだが、米つくりの翔の話聞いたか?」
小太郎:田畑だそうだ。なんか安易だな。もっと工夫しろ。」
健:「人に言えるか。お前はそのままだろうが。しばらくお別れだな。3日後に一家で串間に行くことになった。林一家や段3兄弟一族、馬好き5人衆一族など総勢40人だ。牧場と栗、桃などの果物つくりをしながら、隼(はやぶさ)軍団強化の戦略・戦術を勉強するよ。」
小太郎:「俺には馬や牛を運べる底が平らな丈夫な船を5隻造るように言われた。いつも厳しい注文だけど仕事の張り合いはある。金・銀で馬・牛を漢の国から交易で買うという算段らしい。」
健:「馬は一年に1頭しか子馬を産まないんだそうだ。100頭揃えば、壮観だろうな。いい船造ってくれ。」
小太郎:「うん、お互いがんばろうな。」

この物語は、薩摩の古代の歴史をドキュメンタリー風にしてみました。
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いつか映像にしてくださる方がいると嬉しいです。 吉峯盾

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