世代間のギャップはどうしたら埋めらるのだろう?

先日マンションの囲碁仲間とカラオケに行った。仲間は私を入れて6人。男5人は20代30代40代、50代、それに私が80代。女性は30代。まあ、バラエティに富んでいる。趣味が囲碁だから。こういう組み合わせが可能なのだろう。囲碁というスポーツ(?)は実力差があってもハンデのつけかたが、わかりやすいので対局をだれとでも楽しめるという利点がある。その日は20代の男の子の誕生祝いを兼ねて街に繰り出した。回転寿司でよければ私がみんなにおごるぞというと、全員喜んでそれでいいと言う。腹ごしらえが終わって行きつけのカラオケスナックにみんなを誘った。囲碁は40代の県庁職員の彼が圧倒的に強くて、皆の師匠格だが、カラオケなら私が自信があるので、トップバッターをかってでた。曲は「旅姿3人男」。私の定番である。これなら、自信がある。いつも95点前後はでる。歌い終わってみんなにどうだという顔をしたら、みんなぽかんとしている。誰も知らないのである。おいおい清水次郎長は知っているだろうと聞くとみんな初めて聞いた名前だという。じゃあ、森の石松の話くらいは知っているだろう聞くと、誰ですか?それ?それからが大変である。世代間のギャップをこれほど感じたことはない。女の子の歌うミーシャのeverythingくらいまではわかるのだが、エグザイルとか、なんか髭団とか、何とか坂とかさっぱりりわからない。21世紀に入って、メロディからアップテンポなリズム中心のダンスミュージックが主流になってついていけなくなってしまった。みんなの共通項を探しているうちにヤット長渕剛でみんなで歌える歌が見つかった。乾杯ならみんなで歌えそうである。。長渕すごいなあ。鹿児島だし、ということになった、歌う前に少し話を聞いてくれないかと頼んだ。実は長渕は私の教え子なのだ。「えっ!」である。みんな興味津々で私の話を聞いてくれた。
それはある日のことだった。朝早く、20年くらい前の塾の卒業生から電話が来た。「おい、どうした。なにがあった?」と心配して聞くと、「先生、先生、昨夜のオールナイトニッポンで長渕が先生の話をしたよ。」というのである。「長渕それだれや?」「おぼえてないの?一緒に塾で勉強したが。」である。当時長渕はもう有名人だったから、私はもちろん知ってわいたが、あの長渕が中学校時代に塾に来ていた長渕とは考えもしなかった。「どうして長渕の話の先生が私だとお前は思ったのか?」と聞くと、長渕が「牛乳瓶の底のような度の強い眼鏡をかけていたといったよ。先生しかいないがね」という。ふざけていたら、おもいっきりなぐられたという。今なら体罰禁止とかでアウトだろうけどその当時は親も子供が言うことを聞かないときは殴っていいからとお墨付きがでていたから、私もずいぶん殴ったように思う。それからは長渕の歌を何曲も歌えるように練習した。サインをもらっとけば今頃は宝物だったなあ残念だなあ。で話は終わり、結局この日はそれぞれが自分の好きな曲を2~3曲歌っておひらきになったが、最後にこの曲だけは私に歌わせてくれ。みんな覚えてくれと頼んだ。それは美空ひばりの「津軽のふるさと」さすがにひばりはみんな知っているが曲は知らないという。まあ、楽しい一日だった。それにしても、時代はどんどん変わっていく。いい曲はなんとか歌い継がれねば!

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