ルイ・アームストロングの周辺(4)
今からちょうど60年前、1965年ベトナム戦争が始まりました。圧倒的戦力で有利なアメリカが膨大な戦費を使い多くの若者を戦場に送り出しました。ところが攻めても攻めてもベトナム側のゲリラ戦法の抵抗はつづきます。どう考えてもアメリカがおかしい。いまのウクライナを攻めているロシアと似ています。私も「ベトナムに平和を!市民連合(べ兵連)のデモにたびたび参加しました。アメリカ兵のなかから、PTSD(心的外傷後ストレス障害)にかかってしまうものが増え、厭戦気分が出てきました。そんなときに若者たちが立ち上がります。フォークソング運動という形で反戦を訴えだしました。メッセージ性の強い歌詞が歌われました。以下の10組を紹介します。
① ジョーン・バエズ「明日に架ける橋」「ドンドナ」「思い出のグリーングラス」
② ボブ・ディラン「風に吹かれて」「激しい雨が降る」ノーベル文学賞
③ ブラザーズ・フォー「グリーンフィールズ」「七つの水仙」「トライ。トゥ・リメンバー」
④ ピーターポールアンドマリー「500マイル」「パフ」「虹と共に消えた恋」
⑤ サイモンとガーファンクル「コンドルは飛んでいく」「スカボロフェア」「
⑥ ジョン・デンバー「Take me home , country roads」
⑦ スコット・マッケンジー「花のサンフランシスコ」
⑧ アニマルズ「朝日の当たる家」「悲しき願い」
⑨ レイ・チャールズ「愛さずにはいられない」「愛しのエリー」(桑田佳祐の名曲)
⑩ キングストントリオ「花はどこへ行った」「トム・ドゥーリー」
アメリカンフォークは静かに歌いかけてくるので心の深いところまで響く。
アメリカはついに敗北を認め、10年にわたったベトナム戦争は終わった。そしてフォークブームも去った。
おいおいサッチモとはずいぶん離れたのでは?いやいやアメリカの良さはいろいろなジャンルが共存できる点。やっぱり周辺がいい。それが民主主義。独裁にならないように注意して見守ろう。
さて最後に番外で世界の映画音楽を紹介しよう。いい映画には必ずいい音楽があった。
① 禁じられた遊び「愛のロマンス」;ブリジット・フォッセイが
ミッシェルと叫ぶシーン。これだけは今でも自分でギターをで弾ける.
② 鉄道員「鉄道員」;ピエトロ・ジェルミの名演とあの男の子役が
かわいかったな。
③ ティファニーで朝食を「ムーン・リバー」;オードリーが
階段でギターを弾きながら歌ったてたな。
④ シェーン「遥かなる山の呼び声」;美しいロッキー山脈。
少年のシェーン”Come back.”と叫ぶ声が今も。。
⑤ 風と共に去りぬ「タラのテーマ」;ビビアン・リーがきれいだった。
⑥ 昼下がりの情事「魅惑のワルツ」;オードリー・ヘップバーンの
かわいくて魅力いっぱい。。
⑦ 卒業「サウンド・オブ・サイレンス」;若きダスティ・ホフマンと
サイモンとガーファンクルの曲が心にしみた。
⑧ 道「ジェルソミーナ」;心にしみる曲。映画は見ていない。
⑨ ドクトル・ジバゴ「ララのテーマ」;今から考えるとロシア革命とは
いったい何だったのか?
⑩ エデンの東「エデンの東」;ジェームス・ディーンが早逝して残念。
⑪ 太陽がいっぱい「太陽がいっぱい」;アラン・ドロンより音楽の方が
よかったと思うのは私だけか?
⑫ ウエストサイド物語「トゥナイト」;ジョージ・チャキリスのダンス
が素晴らしく、このころは日本のダンスはまだまだだった。。
⑬ サウンド・オブ・ミュージック「エーデルワイス」;ジュリー・アンド
リュースの歌。実話だから、なおすばらしい。
⑭ 真昼の決闘「ハイヌーン」;ゲーリー・クーパーとグレース・ケリー
のラブロマンス。
⑮ 荒野の決闘「いとしのクレメンタイン」;西部劇不朽の名作。ヘンリー
・フォンダがワイアット・アープ役。親友ドクが秀逸。。
⑯ アダモ「遥かなるアダモ」;ブラザーズ・フォーの美しーハーモニー。
⑰ 慕情「慕情」;いい曲だが映画は見ていない。
⑱ 帰らざる河「帰らざる河」;マリリン・モンローの新しい魅力が
引き出された。モンローはやっぱりいいとみんな思った。
⑲ イソシギ「いそしぎ」;エリザベス・テーラーが美しい。
⑳ 野生のエルザ「野生のエルザ」;エルザが最後に母ライオンになって
自分の子を見せに来たラストシーン。泣けた。
今は良い時代になった。ほとんど映画はU-NEXTなどでみられるし。音楽はYouTubeにたくさんある。
そういえば最近映画館に行ってないなあ。最初は1回で終わる予定だったが、ついつい4回に。長いお付き合いになり感謝。