まるでナスカの地上絵!

昨日の夜、東京渋谷の上空に素晴らしいパフォーマンスをしてくれたチームがいたらしい。花火のようにも見えるが、一瞬で消えるわけでもない。その絵柄は様々でテレビの画面からでも、その美しさは際立っていた。どうしたらあんなことが出来るのかと思ったら、なんとドローン2200台を一斉に夜空に挙げたのだそうだ。前もってプロミングされた色彩と動きは見事としか言いようがない。これこそが地上絵ではないか。ドローンと言うのは戦争に使うために開発されたのだろうと思っていたが、こんな使い方もあるのだ。現代科学は本当にすばらしい。これは現代の地上絵だなと思った。ナスカの地上絵という表現は誤解をまねくから、地面絵にすべきではないだろうか!昔、苦労して描いたであろうナスカの人々が見たら、なんと言うのだろう。
さてそこでナスカの地上絵の秘密はどれくらい今、解明されているのだろう?調べてみたくなった。
南米のアンデス文明は紀元前2500年~西暦1500年代まで約4000年続いた。文字を持たなかったインカ帝国が16世紀後半にピサロなどのスペイン人に滅ぼされて、現地人による文明は消えた。
さてナスカであるが、紀元前200年から西暦700年くらいの約900年間今のペルーを中心に存在した。
今発見されている地上絵は約70ほど。大きくて有名なのをいくつかあげると、コンドル135m、ハチドリ97m、クジラ63m、昆虫のクモ46mなどである。縁取りになっている線の幅はわずか15cm。山形大学の研究班によると、上空からしか見えないと思われていた巨大な絵もある場所からは地上からでもはっきり見えるそうである。書き方も3種類ほどためされ、そんなに難しいことではないらしい。運動会などで校庭に引く石灰を使ったのかと思っていたら、そうではなくて地表面を覆っている小石を、線に沿って拾い上げるとその下の白い砂の層が浮かび上がってくるのだそうである。これはもう宇宙人説はなしだ。なんのためかというと「雨乞い」説が有力である。文字がなかったから絵で表現したのだろうか?しかしまだまだ解明されねばならないことは多い。

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