新入社員時代の自分に伝えたいこと〜入社一年目の教科書/岩瀬大輔
今年は4/1が月曜日ということもあり、キリのよい年度スタートでした。
社会人の方は、職場に新入社員を迎えたという方も少なくないかもしれません。
自分の勤務する職場でも、複数名の新入社員を迎えました。
突然、大人数かつしらないおじさんたちに囲まれての自己紹介はさぞ緊張したでしょう。
名前と所属を皆に聞こえる声で言えただけで立派なもんです。
どんな会社なのかもよくわからず、自分がどんなことをしてお給料をもらうかもイメージできていないかもしれませんが、大丈夫。
先輩方がやさしく教えてくれるはずです。昔みたく、鬼軍曹のような人はいませんのでご安心を。
自分も入社してから早15年が経過しようとしています。
新入社員から見たら、十分におっさんに見えてるんだろうな・・・w
そんなおっさんは新入社員に何か語ってあげられるほど立派ではありませんが、自分は自分なりに、人並みに仕事ができるようにと頑張ってきました。
人並みに働けているかはおいておきましょう。
で、仮に自分が新入社員に向けて話をできることはあるかと思考を巡らせてみると、1つの答えは「本書を読んでくれ!」に尽きます。
本書に書かれているのは全て「当たり前」のことばかり。
でも、当たり前のことを当たり前にするって、結構難しいんです。
健康に関する本に、健康的な食生活をしましょうと書かれてても、世の大半の人が実行できていないのと同じこと。
知ってる、分かる
と
できる
との間には大きな隔たりがあることも社会に入ってみて実感するところかと思います。テスト勉強では、
知ってる→紙に書ける→点が取れる=できる
と、ほぼ知ってることとできることがイコールの世界ですからね。
正解はないので50点でいいから早く出す
学生時代と社会人での大きな違いは、明確な正解がないことです。
もしかしたら、入社直後の一定期間、雑務やテストの延長のような業務だと正解はあるのかもしれませんが、業務の大半はそうではありません。
例えば、簡単な業務の例でも「フロアの座席表を作って」との指示を想像してみると、正解なんてないのは理解いただけるかと。
・なんのソフトで作るのか
・どこからどこの範囲とするのか
・苗字だけにするか、名前もいれるのか
・他に必要な情報はないのか
と、実際に手を動かし始めると、判断しないといけないことは山ほどあり、かつそれぞれに「正解」はありません。(指示した方の理想、はあるかもしれません)
であれば、10の時間をかけて100点のものを作ったとしても修正されたりコメントを受ける可能性はいくらでもあるわけです。
であれば、素案レベルの段階から指示者と内容を共有し、目的のものを協力して作り上げていくというステップを踏んだほうが間違いなく労力と時間が少なくて済みます。
上司は先生ではないこと、皆さんが働いている時間にもお金が発生しているので最短距離および最短の時間で業務を終えるようにすることは、社会人としての義務でもあるわけですね。
「いつまで」「何のため」を確認しましょう
あれやって、これやって。
皆さんは多分、いろいろなことを任されていくでしょう。その時、親切な上司であれば、いつまでに、どういう目的でということを丁寧に指導してくれるかと思います。
ただ、そうでない人や忙しかったりする場合には、それをすっ飛ばして、シンプルに取って欲しいアクションのみ指示されることが多々あるかと。
そのとき、表題の2つについては必ず確認するようにしましょう。
いつまでに、の部分はわかりやすいかと思います。
締め切りを相互に共有してないと、自分もどのタイミングで動けばいいかわかりませんよね。急ぎなのか、後からでもいいのか。
時間軸の確認は必須です。
もう一つが目的の確認。
言われたことを機械的にやるだけであれば不要ですが、この目的の確認の積み重ねは会社という組織を知る上でも、そして仕事のやりがいの面でもとても大事になってきます。
コピー1枚とるだけでも、言われたとおりに1枚コピーするか、この1枚が会社の命運を握る書類だと理解してコピーをとるかで、作業時の心持ちだけでなく、コピー中に「どんな情報が書いてあるか見てやろう」(推奨されるアクションではありませんが)とか、そういう目的だったら拡大・縮小したほうがよいなという裁量というか自分の意思が介入できる余地ができます。
仕事の自分ごと化とでも言いましょうか。
言われたことを淡々とこなす作業は正直面白くないですよね。
なんのために、を繰り返していくことで仕事の全体像を早く認識できるようになりますし、作業に工夫の余地も生まれる。
一石二鳥です。
他にも色々とご紹介したいコツがあるのですが、それは本書に譲りますw
新入社員の皆さん、活躍を期待してます!
ただ、健康第一ですからね。