子育てが楽になるちょっとしたヒント集〜子どもお悩み110番/福田遥・秋山仁志
多くの人は特に事前に予習をしないまま子育てをスタートしますよね。
自分もそうでした。
何か困り事があれば、場当たり的にネットで検索してインスタントな解決策を見つけては乗り越えるというプロセスの繰り返し。
それでも、ネットが発達していなかった時代に比べるとだいぶ楽になったものと思います。
最近はてぃ先生をはじめ、教育に携わるプロの方の知見やメソッドを解説してくれる書籍も増えてきていて、本格的に「親業」を始める前に一読しておくだけで、だいぶ心にゆとりが出るはず。
本書はTeacher Teacherとうい子育て支援Podcastを書籍化したもの。
内容としては、もと小学校教員のはるか先生が、リスナーからの問いに対して自分の経験および収集した知見から解決策を提示していく形式。
不登校の子への接し方や素直に謝らない子を反省できる子にするには?といった、多くの親御さんが経験する可能性のある、また、パッと解決策が思い浮かばなそうな問いに対しソースを含めて提示してくれています。
著者の二人はPodcastを聞いていても魅力的な人間性が溢れ、子どもへの愛情が半端ないですw フリースクールをつくろうってくらいですからね。
どうすれば子どもは「本気で」反省するようになるか?
本書の中で自分も変わらねばなーと思った内容、そして自分の周囲を見ていると世のお母さんお父さんも多分大半の人が自分と似たような対応をとってるなーと思ったことがあったのでご紹介。
突然ですが皆さん、もし自分の子どもがお友達に暴力を振るってしまったとして、どういう風に子どもと接しますか?
・人のことを叩いちゃダメでしょ!と叱る
・叩かれたらどんな気持ちになる?と問う
・それらの両方を組み合わせる
はるか先生も、なぜ叩いたらいけないのかと理屈で説明をして、反省しようね、ごめんなさいを言うのは大事だよと説いていたそう。
でも、どれだけ正論を伝えても納得しない子が多かったのだとか。
思い返してみると、自分も小学校の頃似たようなケースで先生に叱られたことがありました。
先に相手から手を出されてやり返しただけだったのですが、そのやり返した部分だけを見られていたようで、自分が一方的に暴力を振るっているように見えたのかもしれません。自分だけが怒られ、胸の中で「そうじゃない」「なんで自分だけ」というモヤモヤが渦巻いていた記憶がります。
ではどうする?
この本を書かれた岡本茂樹さんは、
本当の反省は、自分の気持ちを全て吐き出した後に自然と起こるものだ
と説明されているそう。
その論に則ると、上の「暴力」と言う行動を反省させたいのであれば、なぜ暴力がダメか?を解くのではなく、まずは彼・彼女の気持ちを全て吐き出させると言うプロセスが大事と言うことになります。
子の反省というトピックに関わらず、親は親で忙しく、子どもの気持ちにまで毎回きちんと向き合ったコミュニケーションが取れてないな、と自分は感じるとことがあります。
いずれのコミュニケーションにも共通することなのかもしれませんが、まずは子供だからといって舐めることなく、まずはきちんと話を聞いてあげる。
それが基本なんですね。
明日からでも気をつけます(激しく自省)