「そ・わ・か」の法則/小林正観
特に社会人になってからと言うもの、読む本読む本は仕事に関係するものばかり。
思考法、ノート術、資料作成、プレゼン・・・・円滑に仕事を遂行していく上で必要なスキルであることに間違いはないですし、それらが業務上役立ったことも間違いありません。
一方、ある時から「そういった幅の狭い、必要性にのみドライブされた読書は勿体無いなぁ。」と感じることが増えました。
これ、といった転機は思い浮かばないのですが、自分の周りの面白い人は、別に仕事のスキルに関係なく、”面白い”と自分が感じるものを探究していていることに気づいたと言うのも一つの理由かと思います。
BMWを語り出したら止まらなくなる上司、機械式腕時計に死ぬほど詳しい先輩・・自分が尖った人(変人)好きというのもあるかもしれません笑
なので、科学的だから(エビデンスがあるから)とか、スキルを身につけたいからという理由から少し離れ、たまには気になる本・食指が動く本を手に取ってみるのも、人としての広がりを大きくするには良いのかと思います。
最近は「教養」と言う言葉も流行のようによく耳にしますが、それに縛られるのも勿体無い。もっと、あるがままに流されてみるのも良いかと思います。
そんな中、本当になんとなく手に取った一冊(失礼)。
本書は、掃除・笑い・感謝の3つが大事だよいう人生のコツを説いた一冊。
「科学的根拠は?」と言われると、そんなもんありません!と言う結論になる部分がほとんどですが、それでもいい気がします。
これらができてる人は、科学云々じゃなくても人として素敵だと思いますからね。
掃除
臨時収入が欲しかったらトイレ掃除をしなさい。使った前より綺麗にしなさい。
ただ、それだけ。
綺麗な心が大事?そんなこと言いません。
金が欲しい!と言う汚い心持ちだろうが、ただトイレ掃除をする。
科学的根拠?そんなもんないです。ただ、小林さんの周りでは、実践して成功している人が多々とのこと。
ちなみに、小林さんが本書の中で述べているのは、自らが実践し、さらに周囲の100名の方に聞いて同意を得られたもののみだそう。
笑い
つまんないと思っても笑う。何か機会があれば笑う。
最近、医学界でも笑いの効果に関するエビデンスが揃ってきいるそう。ナチュラルキラー細胞が増加したとか、免疫が改善した、とか。
そんな科学的な根拠があろうがなかろうが、よく笑う人は人に好かれる要素を持っているわけで。
仏頂面・ポーカーフェースもクールでよろしいかもですが、ちょっとしたことでも笑ってみる。そんな習慣をつけてみては?
感謝
感謝をしましょう。ありがとうを25000回言うと、人生が変わります。
ありがとうは神様に向けての言葉。ちゃんとカウントされていて、25000回いうと、涙が溢れてきて止まらなくなったり、病気の原因が消滅したりするそう。
感謝は健康にも良いことが、科学的にも証明されつつあり。
一時期から、人生、感謝したもん勝ちじゃないかと思うようになりました。
確かに、「ありがとう」と人に言うのには心理的に何かしらのハードルがあることも多いかと思います。
自分の方が相手に尽くしている、とか。
相手から自分に感謝を述べるべきだ、とか。
そういったことが心に渦巻いているとなかなか第一声がでない。
でも、ものでも人でも、「いてくれて・存在してくれてありがたいな」と心から思えるものの近くで生きていられることってすごくありがたいことですよね。
相手のために、と言うより自分がそれで機嫌良く過ごせる。
それだけでも良い気がします。