見出し画像

(おすすめ)投資にも正解があった〜JUST KEEP BUYING /ニック・マジューリ

国としてNISAを推していることもあり、投資に興味を持っているひとも少なくないかと。
でも、いざ始めようとすると色々と悩みが出てきます。

・どれくらいの額を投資すればよいのか
・貯金との比率はどうするのか
・投資をするにしても、いつすればよいのか
・何に投資すればよいのか
・分散投資がいいって聞くけど、具体的にどうする・・etc

一般に、投資の世界には正解はないということが言われています。
それぞれにリスクの許容度であったり種銭、ライフスタイルが異なることが主な理由。
でも、本書がすごい(高評価)である理由の一つは、そういう「一般論」で終わらずに、過去の大量のデータを用いて、「こうしなさい!」という解を明示しているところ。

自分はすでに10年以上前から株式投資を始めており、それなりに手法(というほど大それたものではないですが)が固まりつつありました。本書を読み、これから是正(変更)しなきゃなと思った点について、以下、書いてみたいと思います。

1 個別株は買わない

自分は、主に株主優待狙いと成長への期待を込めて、個別株と投資信託が大体半々になるようにポートフォリオを組んでいました。
しかし、本書の中で著者は「個別株は買わない」と断言しています。

というのも、個別株の株価が上がるか下がるかを見極める能力の客観的な指標はありえず、運の要素が大きいから。
運に賭けてみたいんだ、という人は別ですが、個別株投資でインデックス投資を上回るリターンを得るのは至難の業であることが、多数のデータを用いて語られています。

一方で、著者の住むアメリカには株主優待という文化はないとも聞きます。
個人的に、優待が魅力で応援の意味合いで持っている株は別にして、インカムゲイン、キャピタルゲインの期待の方が大きい株については、インデックスに切り替えようかと思ったところです。

2 できるだけ頻繁に投資する

本書のタイトルとおり。

著者が最も言いたいことは、この3語の言葉、
JUST KEEP BUYING(買い続けよ)
に集約されています。

イメージ、たくさんタネ銭を貯めて、タイミングの良いところで投資するのが一番だと思ってしまいがちですが、タイミングなんて見極められません。

神でさえ、ドルコスト平均法には勝てない、とまで言っています。
自分は積立NISAをやっていますが、それ以外は貯金に回してるのみなので、すこし貯金を投資に回すことを検討したいと思います。

3 同額を投資する場合分散投資が必ずしも一括投資に勝るわけではない

上のドルコスト平均法の話と違うことを言っているようにも思いますが、別な話。
仮に一定の金額が手元にあった場合にどうするかという話です。

※ ドルコスト平均法は手元に順次入ってくる前提でそれを淡々と投資せよという話

一般的にというか直感的には、期間も投資先もなるたけバラした方が有利という風に思ってしまいがちですが、実はそれはハズレ。
本書では、過去の膨大なデータを紐解き

株式投資では概して一括投資が分散投資より優れている

ことを示しています。
話ずれますが、この直感とずれた真実を知るって気持ちいいですね。

2と3を合わせて考えると、自分の収入の許す範囲でできるだけたくさん、頻繁にNISAに積立続けるというのは一つの解な気がします。

投資ってやり始めると必ずと言っていいほど判断に悩むタイミングがきます。
自分も、もっと前に本書に出会ってれば、余計な悩み・誤った判断を減らせたのに・・・と思います。

高評価なのも頷ける1冊でした。
おすすめ!

いいなと思ったら応援しよう!