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(漫画)かくかくしかじか

大好きな漫画の一つ。

久しぶりに再読しました。何度読んだか覚えてないくらいですが、やっぱり面白い。

漫画家の東村アキコさんの自伝漫画。

美術方面に進むきっかけとなった、宮崎の日高健三という先生とのやりとりが、ギャグを交えて軽快なタッチで描かれています。

にしても、日高先生が強烈すぎる。

男も女も関係なく殴り、投げ飛ばし(?)竹刀を片手に美術教室を運営。でも、腕はピカイチという・・笑

自分が高校生くらいの時はこんな感じの強烈な先生もいたのですが、今のご時世、すぐに問題になりそう。でも、自分の過去を振り返ってみても、印象に残ったり、考え方や生き方に影響を与えてくれたのは、ある意味では厳しさもある、本気でぶつかってくれた先生方だったような気がします。

日高先生は、耳にタコができるくらい”描け!”と繰り返します。

アーティスト気取りでアイディアが降ってきたら〜、なんていってるんじゃねえ。

目の前のものを見たまま描け、と。


本書のもう一つの魅力は、東村アキコさんの自戒・自省の念をこめたフレーズ。

今思うと、なんであんなことしちゃったんだろう、とか、なんであんなこといっちゃったんだろうっていう後悔、多かれ少なかれ、ありますよね。

それがすごく短い言葉で、かつ的確に表現されていて、「わかる!」と思わず膝を打ってしまいます。

少しでも後悔なく、その時に最善だと思える言動を貫きたいですね。


元気のもらえる一冊。

超がつくほどおすすめの作品です。

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