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保育園の行事に参加して思うこと〜保育士さんの待遇の見直しについて思うこと

先日、娘の通う保育園(こども園)の運動会がありました。
車で移動してても、土日、小学校の校庭で保護者が集まっている様子をみかけていたので、今頃はシーズンなのかもしれませんね。自分たちの時は10月10日、体育の日は晴れるからそこで運動会や!という雰囲気があったようにも記憶してます。

で、今回はその運動会にでて楽しかった、感動したという話よりも保育士さんの待遇について思ったことをつらつら書きたいと思います。

給与がすべてではないけど・・・保育士さんの待遇ってどんな感じ?

この手の情報はいろんな機関や組織がデータを公表しているので、適当なものを選んで議論の方向がずれるのは避けたいがため、一定の信頼がおける国のデータを見てみます。

https://jsite.mhlw.go.jp/miyagi-roudoukyoku/var/rev0/0119/7609/ho3.pdf

ちょうど、保育士さんの情報をまとめていたサイトがあったので載せておきます。
これをみると、年収330万円程度だそう。
待機児童解消のための改善は図られている計画ではあるものの、他職種と比較して決して恵まれているとは言えないと思います。
同表に載っている全職種の490万円と比べても160万円もひらきがある。
(データとしては平成のものなので、ちょっと古いですが)

https://jsite.mhlw.go.jp/miyagi-roudoukyoku/var/rev0/0119/7609/ho3.pdf

令和2年の資料を見ても、保育士さんからの給与が低いとのコメントもありますので、改善はされつつも、満足のいく水準までは上がっていない、というところでしょうか。

というわけで、簡単にまとめると、保育士さんの給与は社会全般で見ても、平均的に低い水準にあることが言えそうです。

皆の持つバイアス

日本でも子供を増やしましょうとか、待機児童を解消しましょうという動きがあります。
待機児童解消のための一番シンプルかつ本質の解決策は、言わずもがな、十分な受け入れ先を確保すること。
じゃあ従分な受け入れ先を確保するには?
箱と保育士を増やすこと。
保育士を増やすには?
と問いを深めていくと、一般的な回答として給料UPが考えられそうです。
国の保育士数を上げる施策で待遇改善が挙げられているのもその一環と考えられます。
で、一つ頭に浮かぶのが、

給料を上げれば希望者が増えるのか?

というもの。
なんとなく、看護師さんとか保育士さんって、優しい心の持ち主で、子供が好きで、そのためには多少の待遇の悪さがあったって、好きという子持ちがあって乗り越えてくれそう!という漠然とした思い込みが強めにもたれがちな職業だと個人的には思っています。
そういう思い込みって実は怖い部分があって、子供が好きなんだったら多少我慢しなさいよ、大変なのは当たり前でしょといった考えにも繋がります。

子育て経験のある人なら、いくらでもイライラしたり、ブチギレた(キレかけた)経験はおありかと思います。

そういう意味で、子供が好きだから大変なことをやっている、という見方ではなくで(そういう面もあることは否定しません)、自分たちも苦労していたことをプロフェッショナリズムをもってやってくれている、と認識することが大事な気がします。

保育士さんの苦労

子供をいない人であれば、育児を含めてその苦労は想像しずらいでしょうし、保育園でも幼稚園でも、預けているだけだとなかなかその大変さ、苦労というのを理解しづらいかと思います。

ひょうんなことから保護者会の役員なるものに当選してしまい、少し先生方とコミュニケーションを撮る機会が増えました。
上の運動会一つとってみても、競技を決めるだけでめちゃくちゃ難儀。

クラス、年、年齢によって成長度合いに大きく差があるのが小さい子の特徴。
自分の感情や気持ちもコントロールが難しく、かけっこにしても、素直に走る子、コースアウトして親御さんのところに行ってしまうこ、走らないこ、泣いてだだをこねる子、本当に様々。

ちょっと複雑な競技となると、運動会までの練習(習熟具合)量や子供達の伸びなど、本当にいろいろなことを想定して競技を決めなければいけない。

自分も最近知りましたが、4〜5歳になっても、リレーができる学年とできない学年とが歳によってちがうとか。負けてると走るのを諦めたり、バトンを投げて放棄してしまうこもいるそう。

本当に、子供達をよく観察してないとできない、プロの仕事だなと思います。

というわけで、自分は保育士さんをリスペクトしているし、待遇ももっと改善されればな、と思った次第です。

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