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奥原宿に美容室【KORD】をオープンして、そろそろ9年。
30歳のタイミングで、
今までの自分の整理整頓としてお店を持つことに着地。

オープンから今まで、止まらず動き続けてきたので、これまでの日々が一瞬の流れのように今では感じます。

地域密着型のサロンを90店舗以上立ち上げてきた美容室経営者の父親を持つパートナーと2人でのオープン。
自分自身は何の変哲もない1美容師。
ただただ
お客様に刺激を与えられる美容室を…
という想いだけで、原宿駅からもアクセスが良いわけではない辺鄙な場所でスタートしました。

【とんちゃん通り】という、知っている人は知っている(年齢がバレる…)通りの外れに小さく、ささやかにオープン。
美容室をスタートするにあたり、経営者の大先輩であるパートナーの父親に、これでもかと言うほどの教えを受けながら(毎回説教)、とにかくコツコツと。
何か動こうとすると、

  • 計画はどうなっているのか

  • 利益はどれくらい見込めるのか

  • 期間は

  • スタッフにどう還元するのか

  • 美容界にどんな影響をもたらすことができるのか

などなど、厳しい質問が飛んでくるので…全部静かに動く。

ただ、美容への熱量や関係者への熱量は自分にとってとても心地良く、全ての言葉・メッセージが強いのにも関わらず、腑に落ちる。
大先輩から渡された、1983年に書かれた経営ノート。
その表紙には『熱く生きよう』というメッセージ。
内容もとにかく刺さる…

令和の美容業界・美容師トレンドを40年前に予感していたのか…
と言わんばかりの大計画書。

  • 資金調達についてのイロハと、金融機関との付き合い方

  • お客様ファーストのサービスノウハウ

  • 従業員の幸せと成長を後押しする福利厚生プラン

  • 代理店・メーカーとの二人三脚の美容アプローチ

私が産まれた年に書かれたそのノートに、【KORD】オープン前に出会えたことが本当に幸せな事だと思う。
自分自身の美容歴10年と、そのノートの想いがあれば、なんとか進んで行けるんじゃないか…とまで思えた出会いだった。

こうして始まった【KORD】
会社設立、物件契約から今に至るまで、本当に色々経験できたと思う。
何度も経験した上げの瞬間と下げの瞬間。立ち止まる瞬間。
喜怒哀楽以上の何かを昇華し切って今がある。

自分1人でここまできたわけじゃないし
自分1人で続けられたわけじゃないのはわかっているので
10年目の節目を前に、少しづつ【KORD】をまとめていこうと思う。

『熱く生きよう』と書かれたノートには全然太刀打ちできないけれど、
【KORD】の内側を少しと、美容界や美容師業界への挑戦を記録できたらと思っている。

https://www.instagram.com/kord_tokyo/


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