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『老後のお金に困りたくなければ 今いる会社で “半” 個人事業主になりなさい』

「もし、あなたが65歳以降のキャリア(老後の生活資金、働きがいなど)に少しでも不安を感じているのであれば、その不安を解消させるための1つの選択肢として “半” 個人事業主という働き方を知っておいていただきたいと思います。」と述べている本があります。


本日紹介するのは、1961年生まれ一橋大学社会学部卒業後、日産自動車に入社、人事畑を25年間歩み続け、その後関連会社へ転籍、さらに独立して、現在はライフデザイン・アドバイザー(ビューティフル・エイジング協会認定)、電気通信大学特任講師、行政書士、中高年専門ライフデザインアドバイザー、リスタートサポート木村勝事務所代表木村勝さんが書いた、こちらの書籍です。


木村勝『老後のお金に困りたくなければ 今いる会社で “半” 個人事業主になりなさい』(日本実業出版社)


この本は、“半” 個人事業主のメリット、シニアサラリーマンが会社と交渉して、業務委託契約を結ぶための具体的な方法、“半” 個人事業主としての働き方などを実例、データとともに紹介している書です。


本書は以下の7部構成から成っています。

1.シニアの新しい働き方「”半” 個人事業主」とは?

2.55歳になったら「”半” 個人事業主」を目指そう

3.「”半” 個人事業主」に向けて着々と準備を進める

4.会社とはどう交渉するのか?

5.「”半” 個人事業主」としてスタートを切る

6.「”半” 個人事業主」から「個人事業主」へのシフトを目指す

7.サラリーマンから “半” 個人事業主/個人事業主に転身した人たち


この本の冒頭で著者は、「”半” 個人事業主とは、『今いる会社』と『仕事はそのまま』で「(雇用ではなく)業務委託契約」で働く人を指す筆者の造語です。」と述べています。


本書の前半では、「シニアの新しい働き方「”半” 個人事業主」とは?」および「55歳になったら “半” 個人事業主を目指そう」について以下のポイントを紹介しています。

◆ 定年後再雇用で、仕事量は変わらず、給与だけが5~6割に下がる

◆ ミドル・シニアの副業・起業ブーム

◆ シニアサラリーマンにとって、ベストな働き方は、”半” 個人事業主

◆ シニアの働き方戦略:①細く長くエイジレスで、②経験こそ商品、③キャリアを複線化、④多様なポートフォリオ


◆ シニア独立:①経験の延長、②肉体・メンタルを酷使しない、③初期投資を少なく

◆ 起業が個人に業務委託していく時代に

◆ “半” 個人事業主は、「スペシャリスト型」か「リリーフマン型」

◆ 自ら提案していくマインドセットに転換


この本の中盤では、「”半” 個人事業主」に向けて着々と準備を進める」および「会社とはどう交渉するのか?」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ “半” 個人事業主として、誰のどんな問題をどのように解決するかを考える

◆ キャリアの棚卸しとブレインダンプ(頭の中を書き出す)

◆ “半” 個人事業主は、勤務管理の対象外

◆「かけた時間」ではなく、「出した成果」で評価される


本書の後半では、「”半” 個人事業主としてスタートを切る」「”半” 個人事業主から個人事業主へのシフトを目指す」および「サラリーマンから “半” 個人事業主/個人事業主に転身した人たち」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 仕事の紹介は、「弱い紐帯」の人を経由してくる

◆ “半” 個人事業主の立場に安住せず、複数のクライアントを獲得してステップアップ

◆ 自分の居場所を増やし、同心円的にネットワークを広げる

◆ 報酬額は、自分が提供できる価値をベースに決める

◆ 業界として特定領域(人事・経理・法務など)に専門人材がいない小規模企業にニーズあり


この本の締めくくりとして著者は、「今まで培ってきたスキル・知識・経験を有効に活用し、大企業と中小企業間あるいは中央と地方間などの人的アンマッチを解消することもわれわれシニアの役割です。」と述べています。


あなたも本書を読んで、会社から「半分独立」して、低リスクで自由に働く「”半” 個人事業主」という働き方に挑戦してみませんか。


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では、今日もハッピーな1日を!【3621冊目】

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