![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173744459/rectangle_large_type_2_6c65654aaba4258f4d2f4a866bdd27e2.jpeg?width=1200)
『WILL 「キャリアの羅針盤」の見つけ方』
「WILLやりたいこと)は、CAN(できること)や、MUST(やるべきこと)に比べて、これまでどうしても後回しにされがちでした。なぜなら昭和や平成の仕事は、CANとMUSTの組み合わせだけでも、だいたいうまくいっていたかたです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、早稲田大学大学院機械工学科の博士課程を修了、富士ゼロックス株式会社にSEとして新卒入社、SOL営業、新規事業開発、人材開発など企業内での越境を経験、社外では、約50社の大企業若手有志1000名を巻き込んだ任意団体「ONE JAPAN」の共同発起人/副代表として、挑戦する個人の覚醒、組織風土変革、価値共創に挑み、株式会社ローンディールに参画している大川陽介さんが書いた、こちらの書籍です。
大川陽介『WILL 「キャリアの羅針盤」の見つけ方』(ディスカヴァー・トゥェンティワン)
この本は、著者の2人の友人が、実際にWILLを言語化しアクションを起こすまでの物語をモデルにして、WILL発掘の旅をする書です。
本書は以下の3部構成から成っています。
1.WILLって何?
2.WILLを見つけよう
3.WILLを語ろう
本書の冒頭で著者は、「今は、未来がまったく見通せない時代になりました。」「そんな時代に、WILLという羅針盤を持つことは、あなたの人生を助けてくれます。」と述べています。
本書の前半では、「明日会社がなくなったら何をする?」「WILLっていったい何?」および「WILLがあると何がよいの?」について以下のポイントを紹介しています。
◆ 自分がほんとうにやりたいこと(=WILL)を言語化する
◆ WILLの言語化とは、内発的動機の明確化=羅針盤を持つこと
◆ キャリア自律が個人や組織のパフォーマンスを向上させる
◆ リーダーとメンバーの自分らしさを引き出してマネジメントするオーセンティック・リーダーシップの時代
この本の中盤では、「過去の自分が今につながる」および「カコ・イマ・ミライを掘り起こそう」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆「人生曲線=ライフスキャン」で自分の価値観が浮き彫りになる
◆ 幼少期の経験が今の自分の価値観に強く影響を与えている
◆ 過去の原体験を発掘して「好き」の理由を言語化する
◆ 具体的事象を抽象化して本質を捉える
◆ なりたい結果・やりたい行動・ありたい判断軸からWILLを言語化する
本書の後半では、「ざらつく言葉はどこにある?」「ミッション・ビジョン・バリューからWILLを組み立てよう」「WILLを物語化する」および「WILLを行動につなげる」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ パワーワードを採集し、構造化する
◆ WILLを魅力化するコンセプト発想
◆ 動詞に置き換えて、脳内で映像化していく
◆ WILLを物語化していく
◆ WILLを行動につなげる
この本の締めくくりとして著者は、「個人にとっても、組織にとっても、WILLが起点となる時代になりました。『私は何がしたいのか?』という問いを続け、動き続けることで、私たちは自分の物語を生きることができるようになります。」「それがWell-beingな生き方のひとつなんだ」と述べています。
この本の巻末には、「別冊 WILL発掘ワークシート」が掲載されていて、活用できます。
あなたも本書を読んで、WILLの言語化に取り組み、「キャリアの羅針盤」を見つけてみませんか。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ
では、今日もハッピーな1日を!【3642冊目】