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『WILL 「キャリアの羅針盤」の見つけ方』

「WILLやりたいこと)は、CAN(できること)や、MUST(やるべきこと)に比べて、これまでどうしても後回しにされがちでした。なぜなら昭和や平成の仕事は、CANとMUSTの組み合わせだけでも、だいたいうまくいっていたかたです。」と述べている本があります。


本日紹介するのは、早稲田大学大学院機械工学科の博士課程を修了、富士ゼロックス株式会社SEとして新卒入社、SOL営業、新規事業開発、人材開発など企業内での越境を経験、社外では、約50社の大企業若手有志1000名を巻き込んだ任意団体「ONE JAPAN」の共同発起人/副代表として、挑戦する個人の覚醒、組織風土変革、価値共創に挑み、株式会社ローンディールに参画している大川陽介さんが書いた、こちらの書籍です。


大川陽介『WILL 「キャリアの羅針盤」の見つけ方』(ディスカヴァー・トゥェンティワン)


この本は、著者の2人の友人が、実際にWILLを言語化しアクションを起こすまでの物語をモデルにして、WILL発掘の旅をする書です。


本書は以下の3部構成から成っています。

1.WILLって何?

2.WILLを見つけよう

3.WILLを語ろう


本書の冒頭で著者は、「今は、未来がまったく見通せない時代になりました。」「そんな時代に、WILLという羅針盤を持つことは、あなたの人生を助けてくれます。」と述べています。


本書の前半では、「明日会社がなくなったら何をする?」「WILLっていったい何?」および「WILLがあると何がよいの?」について以下のポイントを紹介しています。

◆ 自分がほんとうにやりたいこと(=WILL)を言語化する

◆ WILLの言語化とは、内発的動機の明確化=羅針盤を持つこと

◆ キャリア自律が個人や組織のパフォーマンスを向上させる

◆ リーダーとメンバーの自分らしさを引き出してマネジメントするオーセンティック・リーダーシップの時代


この本の中盤では、「過去の自分が今につながる」および「カコ・イマ・ミライを掘り起こそう」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆「人生曲線=ライフスキャン」で自分の価値観が浮き彫りになる

◆ 幼少期の経験が今の自分の価値観に強く影響を与えている

◆ 過去の原体験を発掘して「好き」の理由を言語化する

◆ 具体的事象を抽象化して本質を捉える

◆ なりたい結果・やりたい行動・ありたい判断軸からWILLを言語化する


本書の後半では、「ざらつく言葉はどこにある?」「ミッション・ビジョン・バリューからWILLを組み立てよう」「WILLを物語化する」および「WILLを行動につなげる」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ パワーワードを採集し、構造化する

◆ WILLを魅力化するコンセプト発想

◆ 動詞に置き換えて、脳内で映像化していく

◆ WILLを物語化していく

◆ WILLを行動につなげる


この本の締めくくりとして著者は、「個人にとっても、組織にとっても、WILLが起点となる時代になりました。『私は何がしたいのか?』という問いを続け、動き続けることで、私たちは自分の物語を生きることができるようになります。」「それがWell-beingな生き方のひとつなんだ」と述べています。


この本の巻末には、「別冊 WILL発掘ワークシート」が掲載されていて、活用できます。


あなたも本書を読んで、WILLの言語化に取り組み、「キャリアの羅針盤」を見つけてみませんか。


ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ

では、今日もハッピーな1日を!【3642冊目】

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