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親の愛情の示し方はそれぞれ、それは自分の欲しい形ではなかったかも知れない。

自分が接して欲しいやり方ではなかったかもしれないが、親なりに愛情を示していたかもしれないという話。

私が子供の頃、親は共働きだったので、家にいることが少なく、寂しい思いをしていました。
友達も少なかったので、本を読んだり一人遊びしていることが多かったように思います。

大人になって気づくのですが、親は生活のため子供のために働いていたわけです。
干渉することが少ないからといって、愛情がなかった訳ではないと今なら分かります。

その一方、勉強に関しては厳しく、塾や習い事に通わされていました。
社会に出ると学歴のあった方が有利に働くことを見てきた(今は、そうと言い切れませんが、少なくとも当時は)世代であり、子供が不自由ない生活ができるように思ってのことだったと思います。

子供が欲しがるからと言って、なんでも与えることが愛情ではありません。
例えば子供は甘いものやジャンクフード的なものを好む傾向にありますが、そればっかり与えては虫歯になったり、太ったり健康を損ないます。

最近では子供に切られたくないから、家庭ですべき躾(しつけ)まで学校に投げるモンスターペアレントのような人もいるそうですが、時には厳しいことをすることも愛情表現。

やり方は間違っていたり、当時は理解できなかったかも知れませんが、親なりに子供のことを思った行動であった可能性もあります。

先日、5人の子供を持つ父親は、子供に対してあまり干渉せずに自由にさせるようにしているそうです。
それは自分が親に自由することを認められて好きにやれたことが合っていたからだったそうです。
ただし育児放棄している訳ではなく、困っていないかなど気にして見守っているそうですが、子供からしたら自分に興味がないと寂しい思いをしているかも知れない。
干渉を望んでいる子もいるのではないか?と伝えたところ、そういう視点が全くなかったらしく、一人一人の子供と向き合ってみると言われていました。

生まれながらにして子育てのプロはいません。

自由にさせるのが(あまり干渉しないのが)親の愛だと思っていた人もいれば、逆に干渉することが愛情だと思っている人もいます。

世の中では毒親とか言われても、親も悩みながら親をしているわけで、子供への接し方を知らないケースも多いです。
自分が育てられたように、子供を育てガチです。
そして子供と意思疎通ができていないケースは、たいてい人間関係のトラブルと同様、コミュニケーションの不足か誤りに原因があります。

子育てしている人を見ると、数年で老け込む人が多く感じます。それだけ子育ては体力・精神力の消耗が激しいということです。
金銭面でも子供一人育てる(成人まで)のに、おおよそ2000万円はかかると言われます。

一人でも子育てされている方は、それだけですごい事です。

親から愛情をもらえていないと感じ、大人になってもトラウマで苦しんでいる人は、本当に愛情がなかったのか疑ってみてください。
もちろん親が勝手だったケースもあるので、その場合は決別というのも有りだと思います。

子供の頃は父とは全く話すことがほとんどなかったのですが、大人になって帰省して父と夜通し話すことも増えました。
そして自分の子供の頃の親の状況などを聞いて、親なりにできる範囲での愛情を示していたんだと知りました。

当時は、話されても理解できなかったでしょうが、後になって経験を通して理解できたり気づくことが多いですね。

理解すること、理解されることは難しい。それを受け入れていくしかないのでしょう。

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