マインド・ワンダリングって何それ。おいしいの?

よく新しい言葉が作られて混乱させられます。
例えば、一時的に流行ったマインドフルネスも、昔から言われている瞑想のことです。
似た内容を別の言葉で言い換えられているパターンも多く、「何、その用語?何が違うの?」ということが多々あります。

用語なんて覚えなくて良いけど、発達障害の能力を活かす参考になる”マインド・ワンダリング”の話です。

マインド・ワンダリングとは?
現在行っている課題や外的な環境の出来事から注意が逸れて,自発的な思考を行う現象である(wanderは「さまよう」「さすらう」という意味)。 いわゆる「心ここにあらず」という状態

日本社会心理学会のHPより

誰でも注意がそれたり、落ち着きのない状態、逆にボーッとすることはあると思います。
ADHD・ASDは、その集中できていない状態が、一般の人よりも多いそうです。
集中できていないのは悪いと思われがちですが、その状態にも良い面があります。

昔から中国で、アイデアが出るのは、馬上・枕上・厠上(ばじょう・ちんじょう・しじょう)と言われます。
馬上は、馬に乗っている時。今で言えば乗り物に乗っている(運転中を含め)時と言い変えられます。
枕上は、ベッドの上を指します。考えて出なかった解決策やアイデアが、翌朝起きた時に出たというエピソードのある方もいると思います。
厠上は、トイレのことです。邪魔の入らない個室にいることでリラックスできる人もいます。

アイデアが出やすいのは、脳の安静時(集中していないリラックス状態)に活性化すると言われるデフォルトモードネットワークが影響しているという話も聞きます。

押さえておかないといけないのは、材料なくして料理ができないのと同様に、ボーッとするだけや、寝るだけでは、良いアイデアや解決策は容易に出てこないということです。
その前に、短くても集中した期間を持つことが有効です。

ADHD・ASDの人は、何か物事に”ハマる”という限定的ですが、長時間の集中ができます(過集中と呼ばれる状態)。逆に集中力の無い時も人一倍あります。
ありがちな特性をうまく使えば、自分の能力を十二分に活かすことが可能になると考えています。

過去の自分の行動を振り返り、ハマった時のパターンとボーッとした時のパターンを確認してみましょう。
コントロールすることができれば、人よりも想像力の高くなれる可能性はあります。
コントロールできなくても、自分の興味や得意とする分野を知るきっかけになり、将来設計に活かせると思います。

今回の話が、想像力を上げることや、自分の能力を見直すことになれば幸いです。

(参考)
マインドワンダリングに関して

デフォルトモードネットワークに関して

https://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20140618_med.pdf


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