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終わりなき旅のはじまり第2章⑩

1998年、僕がロックバンドのPEALOUTのマネージャーになった頃である。

24歳の僕は先輩マネージャーからチラシ数千枚を渡される。

当時はSNSなんてなかったから、CD発売、そして全国ツアーともなるとタワーレコード、HMV、ディスクユニオンなどを中心に街場の小さなレコード屋さん、都内のライブハウスに足を運んではチラシを置いてもらい、全国のライブハウスやレコード店に電話してはご挨拶して郵送してチラシを置いてもらう。

足を運んだり電話したりしてるうちに顔や名前を覚えてもらうようになって、ようやく少し一人前の世界だった。

CMで使われるような力を持ったプロダクションなら別だが、当時はメジャーアーティストなれど、地道にコツコツと伝えていく事が生きる道だった。

リリースされたら、うちは大きくコーナー設けますね!なんて言ってもらってなんぼの世界、朝から晩までチラシを配り回った。

先日、大阪に日帰りで行った時に、
そういえば心斎橋のクアトロにもよく行ったなぁと思い調べてみたら今は梅田にあるらしい。

何となく原点を振り返ってみる、
そんな頃合いの最近、色々な事を思ったり。

そう、確かにあった、
原点に戻る頃なのかもしれない。



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