見出し画像

鹿島灘 北浦《39》外出自粛でも旅の気分

2014年のお正月、初めて来た鹿島神宮。ここから鹿に乗って神様が奈良春日大社にいらしたと思うと感慨深いもの。お参りのあとは鹿島灘に沿って国道を北上。もちろん帰路ルートとはかなり方角が違う。少し時間の余裕があるので、海を見たかった。房総の九十九里浜と違い、鹿島灘はこれといった観光的な場所はない。したがって、国道から浜辺へのルートも整備されている訳もなく、一部の生活道路があるだけ。

それでも長い長い砂浜と所々にT字型に海に突き出す不思議な突堤が見られる。跡で調べるとこれは離岸堤というものらしく、Tバーとかヘッドランド(和製英語)ともいうようだ。Tにしては上の線が内側に曲がっていてキノコの断面のようでもある。海岸浸食の防止装置というそれが500メートル間隔くらいだろうか、いくつも並んで不思議な風景を作っている。

陽が傾いてきた。鹿島灘をあとにして東京に向かうが、前方には南北に細長い湖、北浦が横たわる。北浦を渡れる箇所は中央に一箇所。その橋を渡らないとすると、南に戻って鹿島神宮付近で渡るか、遥か北まで進むしかない。北浦東岸は丘とほとんどが農地になった平地しかない。堤防を兼ねた岸辺の道に出ると中央部の北浦大橋を目指すのみ。大橋はほぼ直線の整備された橋だ。新しいのだろう、岸辺の道の上を通り、湖面からもかなり高く感じる。橋の中ほどはトラス構造で、これは橋脚の間隔を空けて船を通りやすくするためなのかもしれない。

そのまま整備された県道を夕陽に向かって快適に走る。北浦よりさらに大きな霞ケ浦の南をかすめ、香取を回って家路を進んだ。

#いま自分にできること #北浦 #Tバー #外出自粛

いいなと思ったら応援しよう!