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戸籍変更をしていないトランスジェンダーの「続柄」の話

先日、僕はトランスジェンダーという文章で自分の事についてお話した。
僕はトランスジェンダーでありながら、ホルモン治療や性別適合手術を受けずに、身体的にも戸籍上も、生まれた身体の性別のまま生きている。
つまり僕は社会的には女性として生きている。
そんな僕の父が、ここ5年間、身体のいろいろな部位の不調が続いて、年に1回の頻度で手術を受けている。
その度に僕が血縁者として手術の同意書にサインするのだけれど、そこに本人との続柄を書く欄があって、僕は戸籍上では父の「次女」という事になるので、そう記入するのが正しい記入の仕方だと父と姉に言われ、女という文字を入れなくてはならない事に嫌悪感を抱えながらも、毎回「次女」と記入していた。
そして、今年7月にも父が手術をする事になり、様々な同意書にサインが必要となったので、改めて、手術の同意書に性別って関係なくね?と、今まで何度となく抱えてきたもやもやが再燃した僕は、ネットで調べてみた。
すると、父を本人とした場合の子供の続柄は、一般的には「子」と書く。と出ているではないか。
性別を表す言葉を使う必要など最初からなかったのだ。
周囲の意見を盲目的に信じて、自ら調べる事もしなかった僕が愚かだったと思い知らされた。

ちなみに、今まで父が入院した時、見舞いに行く際に面会受付で記入する書類の「ご本人との関係」の欄には、さすがに性別必要ないだろうと思って、僕だけ独断で「子」と書いていた。
その書き方で間違ってなかったんじゃん。
改めて、自分を信じるって大事。と思った。

僕が無知なだけでもしかしたら常識かも知れないのだけど、もし同じ思いをしている人がいたらこの事を伝えたいと思ったので、そっとnoteの片隅に書いておこうと思う。


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