恥をかく覚悟
明日の夜オープンマイクで歌いますと宣言してしまった
(オープンマイクというのは参加費を払えば誰でも自由に歌うことができるというもの)
最近わざと自分を、恥をかく方へ追い込む癖がついたようだ
「ステージの上で裸になる覚悟がないなら表現者なんてやめちまえ」
と、ある人に言われた言葉がずっと心に突き刺さっている
僕はずっとその言葉に真っ直ぐに見据えられ
試され続けてきたように思う
ステージの上で裸になる覚悟
その覚悟がなかったから僕は、そんな自分を枯井戸の底に突き落としたのだし、5年も何も発表出来ずにいたのだ
住環境を変えたきっかけで、いろいろな物事が転がるように自然と進んでいき、最近ほんの少しではあるが人前で歌うようになった
(まだ僕自身のライブをやっているわけではなくセッションに参加したりしてるだけではあるが)
そして明日はセッションしてくれるバンドもアコギを弾いてくれる人もいない環境で僕ひとりで歌うことを決めてしまった
なにやってんだろう…
はっきり言おう
僕は弾き語りがど下手くそである
ピアノを弾きながら歌うと意識が半分ピアノ演奏に取られるため、歌に100%を注ぐことが出来ないのがいつも嫌で嫌で仕方がないのだ
絶対に間違える
それを自分で分かっているのにわざわざライブハウスの人達に、しなくてもいい宣言までして、こんな文章を書いているのは、逃げ道をなくすためだ
小心者の僕が、「別に僕のライブってわけじゃないんだからやめちゃおう」とならないためだ
明日僕はひとりきりで歌う
恥をかく覚悟さえ決めれば人間何でもできてしまう
そんな無謀な覚悟を決めた事が吉と出るか凶と出るか
すべては明日のお楽しみである
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