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なぜ学生キャリア支援にこだわるのか  ~CareerCampに込めた思い~

皆さん、こんにちは。神谷です。

CareerCampを作ろう!と思いったってはや1年が経とうとしています。
この1年間はとにかく夢中で奮闘しており、改まって文章に書きおこす機会がありませんでした。
立ち上げ構想から約1年の節目だからこそ、今に至るまでの活動とその思いをまとめてみようと思います。


CareerCampとは?

このCareerCampは【学生向けキャリアコミュニティ】です。『就活コミュニティ』ではありません。

作ろう!と思い立ったのは2020年1月下旬。ここから約1年。今では北は北海道、南は沖縄、海外からも参加者がいます。1年生から修士2年生まで、約60大学、約150名の学生が毎月1,500円というお金を払い参加をしています。

また社会人のメンバーも、スタートアップの経営者から大手有名企業の人事、現場社員まで約100名ほどが全員【ボランティア】で参画。会社としてではなく、自社採用も置いておいて、社会人の先輩として学生の成長に向き合ってくださっています。

顧問には法政大学キャリアデザイン学部の田中研之輔教授を招聘。単なる就職活動ではなく、中長期のキャリア形成を目的に知見を頂いております。

1. なぜCareer Campを作ろうと思ったのか

CareerCampを作ろうと考えた背景は色々とあるのです。実は、思いをTwitterに書いたことがあります。

■自分の就職活動中のこと
お前何したいの?とよく家族に聞かれてました。この質問が自分にとって苦痛でしかありませんでした。働いたこともないのに分かるわけ無いじゃん。って本心から思っていました。
その中で、なんとなく思った志望理由。実体のないやりたいことを語っている。そこに対して違和感しか有りませんでした。

しかし、私が就職活動をした時はリーマンショック直前の空前の売り手市場。こんな私でも複数社から内定をもらうことが出来まして、第一志望?と言える会社に入社することが出来ました。その会社は大手の人事系コンサルティングファーム。客観的に見れば大満足な就職活動だったと言えると思います。しかし、私はこれでいいのかな?と感じ続けて入社をした記憶があります。

就職活動修了後、後輩の就職活動の手伝いをする中で、『日本の就職活動を変えたい』『キャリア教育を良くしたい』この思いはドンドン強くなり、いつしか、学生時代に描いた夢と言えるものになっていった記憶があります。

■新卒で入った会社での経験とそこでの学び
しかし、入社後に心が病んでしまうほどの辛い社会人生活が待っていました。
ここでの話を多くを語るつもりはありません。仕事ができない自分、社内の人間関係、当たりの強い上司、激務、慣れない一人暮らし。いろいろな悩みや苦しさが要因だったと思います。
1年目の夏頃には、会社に行こうとすると、手足の震えと涙が止まらない。そんなどうしようもない期間がもありました。そして、何より辛かったのは

『頑張りたいのに頑張れない』『学生時代に描いた夢なんて忘れた』

そんな自分がいて、何のために生きているんだろう?何のためにこの会社にいるんだろう?何のために働いているんだろ?という

もちろんその経験が今に生きています。その会社に入社を決めたことに後悔はありません。
そして、これらを全て当時入社した会社の責任にするつもりもありません。私自身も大いに問題のある新入社員だったという自覚があるからです。

ロクに仕事が出来ないクセに態度はでかい。上司や先輩に必要な報告・連絡・相談をせず、自分の道を行く。それで結果も出ない。非常に問題児だったと思います。今の自分の部下に、当時の自分がいたら本当に困っただろうと思います。

つまり、『社会人になるのはどういうことなのか』『働くとはどういうことなのか』『お金を稼ぐとはどういうことはのか』『消費者から生産者に変わるとはどういうことなのか』これらを理解しないまま、学生気分で社会人になってしまった。これが大きな原因だったなと感じています。

色々な痛みは伴いましたが、今の私の礎となった期間であることは間違いないです。今では本当に感謝しています。

しかし、これから社会を出る若者たちに同じ経験をさせたいか?と聞かれたら『NO』だったんです。
それを伝えるためにはどうしたら良いのか?本来であれば学生時代に就業経験を積み、社会に出るほうが良いと思います。

しかし学業や部活動との兼ね合いや住んでるエリアなどを考えると、それが容易でないことは火を見るより明らかです。


■新卒系人材ベンチャーでの経験
会社員時代に新卒系の人材紹介にいたことがある。そこでは、企業の採用支援と、学生の就職活動の支援の両面を行っていました。

本当に沢山の学生と面談をしました。その学生の多くが自分の学生時代と重なったんです。そして10年前の就活と今の就活は本質的に何も変わってない。と感じました。

そして、新卒紹介のビジネスモデルだとどうしても『就職活動の時期』という限定された期間。そして『困っているから登録する』となってしまう。そして事業会社である以上、売上を上げていかねばならない。


もっと違うアプローチが必要だ。と感じました。学生時代の自分を含めて、とにかく知る機会が本当に少ない。働くことや社会に出ることがどういうことか?ということが本当に少ないと気がついたんです。

■独立後のイベントでの経験

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これらの写真は、私が独立後~2019年末までに主催した、学生と社会人のオフラインの交流イベントの写真です。こういったイベントを10回以上は開催をしてきました。ここを通じて伝えたかったのは

社会に出るとは?働くとは?

ということです。これらのリアルを多くの社会人に語ってもらう機会を設けるようにしました。これらのイベントは本当に楽しくて、参加してくれた学生の満足度も本当に高かったです。

しかし『継続した会』ではなかった。初めて会う社会人と学生が、いい話をして楽しく終わる。それでは本質的なサポートにはならない。

つまり、『学年を問わず』『継続的なサポート』が出来でかつ『人材紹介のような利害がない』コミュニティを作らなければならないと思い、CareerCampを組成するに至りました。

2. キャリキャンの1年の振り返り


CareerCampを作ろうと思ったのは、2020年の1月19日でちょうど1年経ちます。
■まずやったこと
スタートは、Career Campの方針に共感してくれる社会人を集めることからでした。


こちらのツイートを出し70名以上の方にご応募頂きました。同時並行でもともと友人だった社会人の皆さんにもお声がけをして、個別に私の考えなどをお話するする時間を設けました。
2月~3月のスケジュールは分単位でCareerCampに関する予定で埋め尽くされていたのも、今では良い思い出です。

その際に、意識していたのは2つあります。

1つ目は『その方は何をやりたいのか』を聞くということです。

社会人の方々は、Career Campのコンセプトに共感してボランティアで応募してきてくださっています。有志の方々だからこそ、無理やり時間を割いてではなくやりたいことだけに注力して欲しい、そんな思いを持っていました。

2つ目は『この人にお任せして大丈夫か?』を見極めるということです。

OB訪問アプリを利用した社会人がトラブルを起こす。という報道が近年いくつかありました。それ以外にも学生を金づるのごとく扱う社会人や、人材系の会社はある一定数います。多くの社会人や学生に関わってもらうCareerCampでそういったトラブルはあってはならないと考え、お断りした方も多数いらっしゃいます。また、規約上でも営業行為の禁止や21時以降のオフライン面談の禁止などは条項として設けております。

Twitterでも一部発信をしていましたが、本当に素晴らしい社会人の皆さんにご参画いただいております。感謝感謝です。


■学生への説明会の開催
2月の下旬ごろから6回の説明会を開催しました。ここも私のこだわりがあります。
私は『就活コミュニティ』を作りたいわけではなく『キャリアコミュニティ』を作りたかった。それをしっかりと伝える必要があると感じていました。
2020年Twitterでは、就活コミュニティや就活サロンがものすごく増えました。人材系の会社でも就活サロンを運営しているところは多いです。

私は、そういったものではなく『中長期のキャリア形成』や『学生の成長』に寄与するコミュニティを作りたかった。つまり、就活のノウハウが欲しいだけの人には来てほしくなかったのです。

それをしっかりと伝えるためには、テキストの情報だけでなく私の口で伝える必要があると感じたためです。
2月~3月上旬説明会は全部で6回開催し、トータルで100人ほど学生に参加していただくことができました。そのうち1期生は35人ほど集まり、3月下旬からここまで無事に活動を始めることができました。

その後、4期までの募集を修了し、現在150名の大きな団体になりました。

■オンライン化の恩恵
実はCareerCampは設立当初『オフライン』に特化したコミュニティにする予定でした。オンラインで沢山の人が薄くつながると言うよりは、人数は少なくても濃くつながることの出来るコミュニティにしたいと思ったからです。しかしその思いはコロナで叶わぬものになりました。
ただ、このオンライン化はCareerCampに意外な恩恵をもたらします。何かというと


1 地方学生の参加しやすくなったこと
2 イベントの開催がしやすくなったこと

の2点です。また、オンラインに以降したとしてもイベントのクオリティなども落とさず運営ができると分かったことは、CareerCampを成長させるにあたって大きな恩恵だったと感じています。

実際の活動について
オンライン化の恩恵もあって、様々な活動をこの1年することが出来ました。
・月1回のCareerCampオンラインビジネススクール『キャリビジ』
・キャリキャン就活対策塾
・英語部
・日記部
・タナケンブートキャンプ
・著名人を招聘したイベント
その他色々なイベントや部活など。多い時期には週7日、つまり毎日何かしらのイベントが開催されていました。当にありがたいことに、このようにCareerCampに所属をしてくれている学生さんが活動をnoteにまとめてくれたりもしています。本当に感謝です。

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社会人と学生の交流イベントの一コマです。
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CareerCampのこれまでの流れについては、以下のnoteに細かく書かれています。
▼『Career Campの全貌大公開』
https://note.com/bramatu/n/n556d4f68423a
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3. Career Campの今後

これは明確です。何度もお伝えをしていたように、私は『就活支援』をしたいわけではないのです。
良くか悪くか、『Career』とつく学生向けのコミュニティだと、就活コミュニティだ!となってしまう。それは残念だし、本質ではないと考えています。

CareerCampは、単なる就活対策を求める学生さんは合わないと思っています。なぜなら、学生が社会に出た時に『自分の足で立って歩いて行ける』『自分のキャリアは自分で切り拓いていける』そんな風に育つ環境を作っていきたいと考えているからです。具体的には

■自ら学び、自ら問い、自ら答える力
■多様な価値観を受容し、違いを乗り越える力
■自ら機会を作り出し、チャレンジする力
■人としての当たり前のことを当たり前にやる力
■長期間、継続してやり抜く力

等の力が挙げられると思います。そして、何より『成長したい!良くなりたい!』と求めてくれる人に入ってほしいと思っています。

就活のために入るんじゃないんです。成長するために入るんです。

これは、声を大にして伝えたいと思っています。

逆に、これらを持っている学生であれば、どこの企業からも求められ結果として就職活動も苦労することは無いだろうという確信があります。

そのための、インプットの場やアウトプットの場所を増やしていく予定です。具体的にはこれまで以上のビジネススキルなどの学びの機会。企業と連携をした育成プロジェクトの発足や、就業、ビジネス経験などです。入って活動をしてくれた学生が『漏れなく成長する』そんな機会を提供していく場とします。

本当に一部になりますが、具体的な活動を貼っておきます

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菊間さん_講演会リーフレット

多くの方の力をお借りして、このCareerCampを作り上げていきます。もし入りたい!という方や、協力してみたい!と思う方は、ご連絡頂けますと幸いです。今後ともCareerCampをよろしくお願いします!

CareerCamp主宰 神谷潤