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トローリー!

 この年末年始、ニュージーランドに行こうかと考えている人で、この記事を読んでくださっていたら、ちょっとした情報を。
 以前、ウェリントンのカフェについて書いたのですが、年末年始、ニュージーランドは夏休みの観光シーズンとなります。成田発のニュージーランド航空も秋ダイヤから増便になります。しかし、現地の人にとっては夏休み、クリスマス以降は休むというカフェが多いです。毎年年末年始に行く私としてはちょっと悔しいのです。なので、この時期カフェに限らず、飲食店が開いているかどうか調べておくとよいと思います。
 さて、今回のタイトルでピンと来た人は『水曜どうでしょう』のファンの人かもしれませんね。立山のトロリーバスは廃止の予定だそうです。残念。
 写真はかつてのウェリントンのバスです。屋根の上に棒が2本、架線に伸びている、そう、トロリーバスが走っていました。普通のディーゼルエンジンのバスに交じって、街の中心を走っていました。初めてウェリントンに来たときはすでに古かったトロリーバスが走っていましたが数年後、写真のような新車が走るようになり、「今後も活躍するんだ」と思っていました。
 しかし現在、街の道路の上には架線がありません。新車が出てからほんの数年後にトロリーはやめて、電池のバスに換えることが決まったのです。ウィキペディアに、詳しいことは出ていましたが、賛否は分かれていたようです。
 静かにすいすい走るし、排気ガスがないから、狭い町中の道にもよかったのですが、でも自分はある出来事があって廃止も仕方ないかも、と考えることもあります。
 私が歩いて、駅からWillis StreetからそろそろManners Streetに曲がろうとするとき、向こうからトロリーバスが曲がってきました。すると上のほうから「バキッ」と音がしたかと思うと、目の前に碍子(がいし、電気を通さない、陶器製の部品)が落ちてきました。幸い自分には当たりませんでしたが、目の前にベビーカーを押しているカップルがいて、ヒヤッとしました。周りの人がカップルに「大丈夫か?」という感じで声をかけていました。
 翌日、このことは地元の新聞にも報じられ、このカップルのコメントがありました。その場に残っていれば自分もコメントしたかも。
 トロリーバスの欠点は、やはり架線の維持があります。この事故は、複数の路線のバスが、町中で集まる、つまり多くのトロリーバスが下線を共有する場所なので、一度事故が起こると多くのバスに影響します。追い越しがしにくいのです。(一応迂回用の架線はあるのですが。)
 今、ディーゼルのほか、少しずつ電池式のバスが入り始めています。ちょっと観光資源が減ったような気がします。

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