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言葉でより良い体験をデザインする

デザイナーとしての業務を通して、言葉を適切に使用することで、より良いユーザー体験を提供できるプロダクトやサービスのデザインにつながると感じています。(この記事はデザイン組織のメンバーに向けて話した内容をnote用にまとめたものです。)

こんな人にオススメ

  • UIUXデザインに興味ある人

  • メッセージや説明に苦手意識を持っている人

  • 頑張っても相手からの反応が薄いと感じる人


例えばこんな場面で…

▼企業名やサービス名などの表記

  • 「RAKSUL?ラクスル?」

  • 「iphone?iPHONE?アイフォン?」

  • 「フォトショ!イラレ!フィグマ!」

正しい表記を意識しましょう。 公式の名称や表記ルールに従うことで、誤解や混乱を避け、プロフェッショナルとしての信頼性を高めます。

▼表記揺れや言い換え

  • 「引越」「引越し」「引っ越し」

  • 「保存する」「決定する」「次に進む」

  • 「振替え」「支払い」「返金」

一貫性のある表現を心がけましょう。 同じ内容を異なる言葉で表現すると、読み手に混乱を与えます。 特にUIデザインでは、統一された用語がユーザーの認知負荷を軽減し、使いやすいインターフェースを実現します。

▼日時の伝え方

「12時以降に9時って言われたけど、それは明日の9時?それとも今夜の21時?」

24時間表記が便利です。 「9時」ではなく、「21時」と伝えれば、多くの人がすぐに理解できます。 必要なら「am」「午前」といった補足情報を使うこともありますが、シンプルで明確な表現が最も効果的です。

日付けと曜日はセットで記載する。10/11だと曜日の勘違いをおこします。10/11(金)と書くことでミスを減らせます。ちなみに、「明日」「今日」という表現も非同期でのテキストコミュニケーションにおいては、数日後に意味を成さない言葉なので使わないことをオススメします。

▼相手の理解度がわからない状況なら、相手は何も知らない前提で説明する

  • まず結論や要求事項から伝える

  • 前提条件や事実情報に対する認識を揃える

  • 事実と解釈(仮説)は分けて説明する

相手の理解を確実にするためには、明確で体系的な説明が必要です。 整理された伝え方をすることで、誤解を防ぎ、コミュニケーション効率を向上させることができます。


言葉を正しく使うことで得られる効果

  • コミュニケーションがスムーズになる。相手に伝わる情報がクリアになり、無駄なやり取りを減らせます。

  • 相手の時間を尊重できる。確認や訂正のやり取りが減り、相手の時間を無駄にしません。

  • 信頼感が向上する。正確な情報提供は、プロフェッショナルとしての信頼に直結します。


言葉を正しく使えないと…

  • コミュニケーションロスが発生しやすくなります。メッセージの意図が正確に伝わらないため、誤解や修正が頻発します。

  • 相手の時間を奪いがちです。誤った表現や曖昧な表現によって、無駄な確認や質問のやり取りが増えます。

  • 信頼が損なわれる可能性があります。たとえ正しい情報を伝えても、細かいミスが重なると「この情報で本当に大丈夫?」という疑念を抱かれることがあります。


コミュニケーションは「双方向性」が大切

正しい言葉や文法を使うことで、相手に対して配慮が行き届いたコミュニケーションが可能になります。

  • 読み手目線の文章が書けるようになる

  • 相手が必要としている情報を考え、伝える力がつく

  • 相手の認知負荷や感情を想像し、気配りのある表現ができる

  • 相手にアクションを促すような効果的なコミュニケーションができる

言葉を正しく使うことは、日常のコミュニケーション全般で重要です。 特に、相手に確実に伝わるメッセージを作成する力は、プロフェッショナルとしての価値を高めます。

リアルなコミュニケーションとデジタルプロダクトにおけるデザインの本質は同じ

  • CTAボタンを初めとする多くのUI

  • 何かを説明するテキスト

  • ごめんなさいを伝えるエラーメッセージ

  • 感謝を伝えるコミュニケーション

ほとんどの場合、言葉でのコミュニケーションが必要とされています。
言葉を正しく使うことで、使いやすく、わかりやすいプロダクトやサービスをデザインすることにつながります。

日々の何気ないコミュニケーションにおいて、少しずつ意識していけると良いですね!

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