ステルス・マーケティングについて。〜正しい情報の身につけ方講座〜
こんにちは!
今日はステルス・マーケティングについて少し書いていこうと思います!
そして、後半には正しい情報の身につけ方を"正しく"お伝えしようと思っているので、最後まで読んで頂けたら幸いです!
まず、なぜこのステルス・マーケティング(以下=ステマ)について書くかというと、昨今の新型コロナウイルスにより、様々情報が飛び交っていて、何が本当か、何がデマなのか、というのがわかりにくくなっています。
そこで、まずはこのステマについても触れておきたいと考えたので、ステマについて少し書いていこうと思いました。
1.ステマとは?
企業から金銭を受け取っているにも関わらず、あくまで中立的な立場を装い、良い口コミや良い評価を行う行為です。
よく「ヤラセ行為」「サクラ行為」などと言われているものですね。
2.なぜ効果的なのか?
このステマがなぜ効果があるのかというと、これには
「ウィンザー効果」というものが関わってきます。
ここからはウィンザー効果について解説していきます。
ウィンザー効果とは、当事者に言われるよりも第3者から伝わった情報のほうが信憑性が高まることです。
例えば
Aさんから
「この記事面白いですね!」
とBさんが
「昨日Aさんと話していたら記事面白いって言ってましたよ!」
これのどちらの方が信憑性が高いと思いますか?
Aさんのようにダイレクトで言われてもかなり嬉しいと思いますが、「また聞き」なのにも関わらず、Bさん方が信じられると感じる方が多いのではないでしょうか。
これが「ウィンザー効果」です。
この効果の怖い事は、当事者が真実を訴え、第三者が間違った事を言っていても、後者が信じられてしまう事があるという事です。
デマやジョークが発端で事件が起こったことも少なくありません。
大きな事件だと
「豊川信用金庫事件」
はかなり有名ですよね。
この事件はウィンザー効果によるものです。
3.豊川信用金庫事件
事件について少し話すと、
豊川信用金庫に対する取り付け騒ぎ(金融機関への信用不安から、預金などを引き出そうとするユーザーが殺到して混乱が起こること)ですが、ことの発端は、女子高生たちの電車の中での会話で「信用金庫は危ないよ」というジョークから始まりました。
この発言は単に、豊川信用金庫に就職が決まっていた同級生を、友達が他意なくからかっただけです。(まぁありそうな話ですよね笑)
ここまでは別に問題はないのですが、ここから急にこの話が広まります。
それはなぜかというと、その会話を聞いた人が「豊川信用金庫は危ない」と、話の内容を勘違いして家族に伝えたことを発端に、そこから瞬く間に町中に広まりました。
このため、預金者が信用金庫に殺到し、最終的に短期間で20億円もの預貯金が引き出されるパニックへと広がっていきました。
情報というのは、広まれば訂正は難しい
一度その情報が信じられてしまうと、当事者(この場合は豊川信用金庫)がそれを否定しても国家がありません。
これはなぜかというと
「悪い話は広がって欲しくないだろうから、それを否定するのは当然だろう」と思われてしまうので、なかなか信じてもらえません。」
また、今の時代起こりうるのは、「交差ネットワークによる二度聞き効果」という現象による混乱です。
この心理効果は、別々の人から同じ噂を聞くと信じやすくなるというものです。SNSで、フェイクニュースやデマが広まりやすいのは、この心理効果の影響が大きいと思います。
この事から言えるのは、正しい情報収集ができなければ、こういうこともあり得るということです。これは現在でも全然起こり得ます。
最近だと
トイレットペーパー・ティッシュの買い占めですね。
あれも似たような感じで、デマによりスーパー・ドラッグストアなどのトイレットペーパー・ティッシュの買い占めが起こってしまいました。
要するに情報リテラシーが低いと、こういう事件を起こしがちです。
人に迷惑をかけているので、正しい情報をしっかりと収集しましょう!
さて、今までウィンザー効果について書いてきましたが、このウィンザー効果を逆手に取るのが、
ステルス・マーケティングです。
4.ウィンザー効果を逆手に取るステマ
このウィンザー効果により、ステマは効果的だと言えます。
具体的にどんなものがあるかというと、Amazonなどのネットショップで、商品を購入したユーザーに「良いレビューを書いてくれたら、代金を返金する」と連絡してくる業者の存在なども知られています。
当事者が言いたい事を、利害関係のなさそうな第三者に言わせることができれば、ウィンザー効果と似たような効果を利用できるわけです。
そのため、
アメリカではステマは法律で禁止されています。
日本では最近、広告記事やインフルエンサーによる露出に「PR」などと、表記する例が増えていますが、法律で禁じられているわけではありません。(いつかは法律で禁止になるかもしれない)
僕はステマを見分けられる力は絶対に必要だと思います。
なぜかというと、ステマのビジネスシステムにあります。
ステマでは当事者と消費者どちらもwinがあります。要するにwin-winの関係ですね。
win-winだからこそ、そこに正しい情報はないです。
消費者もAmazonの業者の例は返金されるので、その商品を誇大に評価したりしますよね。
そのレビューをみて買った消費者は騙された気持ちになります。
要するにステマを見極める力(正しい情報)が必要です。
5.正しい情報収集をするためには
ステマをしている企業の商品を買わない為や、デマなどに踊らされない為には、
やはり、正しい情報収集が必要となってきます。
正しい情報収集をするために、僕がやっている事がいくつかあります。
・まずは、個人よりも企業の情報
・いくつかの情報を見比べる
・発信源のチェック(過去の発信など)
・いつ発信された情報なのか?etc...
1つ目の個人よりも企業の情報というとは、疑問に思った情報はその企業のサイトなどもまずは見るようにしています。
なぜかというと、企業の情報には責任があるからです。
一昨日の検察庁の記事もそうですが、検察庁のHPで間違った情報など載せられません。もし、間違っていたら信用などが全てなくなってしまうからです。
その事からまず、企業のHPなどの情報を見ています。
そこから、Twitterなどのメディアをみて、様々な意見があるため何が正しくて何が間違っているのかを、企業のサイトもそうですが、他のサイトの記事なども見て、正しい情報に近づけています。
その時に気をつけているのが、発信されている方がより新しい情報かどうか、という事です。
発信されている方の中にはいい加減な発言をされている方(Twitterは特に多い)なども多くいるので、過去の発信している情報などを見て、正確性を確かめます。
また、情報は日々更新されていて、古ければもう変わってしまっている情報と多くあります。ですので、その情報の発信された日はかなり重要ですね。
僕が情報を収集している中で、感じる点は様々あるのですが、特に感じる事は
Twitterはうまく使えば情報収集にもってこいだが、下手に使えば、デマなどを信じてしまいがち
ということですね。
Twitterは様々な情報で溢れかえっていますが、しっかりと検索しないとそのツイートの一部だけが目に入り、その情報を信じてしまいがちです。ですので、基本的には、
情報にはまず、疑いから入りましょう。
勿論正しい情報もありますが、それも自分で調べて正しいかどうか判断しましょう。
あとは、1つの媒体が全てだと思わない事は凄く重要です。
テレビだけを見ていても正しい情報かはわからないし、新聞・ネット・本なども1つの媒体から得るのはあまりお勧めしません。
複数の媒体から情報を得る事で、情報の正確性を高める事が出来ると思います。
このようにして、正しい情報をとにかく身につけましょう!
まだまだ言いたい事は多くありますが、またどこかの記事で書いていこうと思います。
世の中には間違った情報が多くある事はもう言うまでもありません。ですので、この記事を読んでくださった方々は、正しい情報を身につけてほしいと思います。(今後情報によるパニックが起こらない為にも)
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
良かったら過去の記事なども見てみて下さい!
ではまた。
Jun Ioroi
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