#1 はじまり
ケイタイに見覚えの無い番号から着信が。
出てみるとそれはあるサロンさんを通じて知り合った個人で美容ディーラーを経営されているKさんからでした。
Kさんとは物事の考え方が似ている部分もあり、先ほどのサロンオーナーさんともちょくちょく飲みに行く間柄でした。
そんなKさんからの電話。
内容を聞くと
『訳あってシャンプーとトリートメントをオリジナルで開発したいですが、お力を貸してもらえませんか?』
とのこと。
元々美容室向けのシャンプーの開発が好きで、活性剤メーカーの研究者や同業のシャンプー処方者と交流を深めて処方開発を楽しんでいたので、願ってもないお話だった。
どの様なコンセプトなのか?
どんなこだわりがあるのか?
どれくらいの量を作る必要があるのか?
価格帯の想定は?
などなど、Kさんの想っていることをぜ〜んぶ出してもらいました。
・タンパク変性率の低い活性剤を使用する
・特許の回避
・サロン品質
・独自性があること
・香りにこだわりたい
・容器もこだわりたい
基本的には元々取り扱っていたメーカーの考え方を踏襲しつつも、オリジナリティを加えるというものでした。