見出し画像

Tableau Tips(さまざまな最大値の取り方)


< 今回紹介する内容 >

今回はTableauで使用できる最大値(下記)の算出方法について紹介します。

  • MAX

  • RUNNING_MAX

  • WINDOW_MAX

  • FIXED:MAX = {MAX}

  • WINDOW_MAX ※オフセット無


< さまざまな最大値の取り方 >

Tableau関数サポートのMAX関数

・MAX … 最大値を取得

・RUNNING_MAX … 累積値の最大値

・WINDOW_MAX … 指定した行数間での最大値

※Tableau関数サポート?の使い方

・左図:「計算フィールドの作成」をクリック
・右図:計算フィールドが表示される事を確認し、右三角(▶)をクリック

・グレーの関数サポート窓口が表示される事を確認
・赤枠の検索バーに関数を入力

その他のMAX関数

  • FIXED:MAX={MAX} … テーブル内の最大値をとる


< 実例 >

それぞれの関数がどのような変化を起こすのか、確認しましょう。

・MAX

「売上」の最大値を求める関数を下記として作成し、「売上」との違いを確認してみましょう

※ベース
下記の「顧客(阿久進)」の「合計(売上)」をベースとして最大値関数で表現できる内容を確認しましょう。

MAX関数を用いたグラフが下記となります。
左:ベース(売上)
右:MAX(MAX(売上))

上記赤枠の値が異なっている事が分かります。
MAX(売上)の値がどんな最大値として表しているのか確認してみましょう。
⇒ 切り分けをもう少し細かくしてみようと思います。
 (サブカテゴリのディメンションを追加してみます)

オーダー日に加え、サブカテゴリでさらに切り分けると、先ほどの最大値と同値になる事が確認できました。
➡ MAX(売上)は、そのオーダー日の中で最大だった売上のみを表示していた事が分かります。


・RUNNING_MAX

累積最大値を下記の式として、通常の累積との違いを確認してみましょう。
※RUNNING_MAXでは、集計関数(SUM , MAXなど)済みの式を使用する必要があります。

※ベース
簡易表計算の「累計」で表示した「売上」をオーダー日で表示しています。

RUNNING_MAXを追加して比較したグラフが下記です。
左:ベース(累積売上)
右:RUNNING_MAX(合計売上の累積値の最大値)

合計売上の累積値の最大値を表しているので、通常の累積とはかなり異なりますね。
⇒ SUMで集計した売上をRUNNING_MAXに使用しているので、次は、合計売上と比較してみましょう。

上記の3つ目に「合計売上」を追加しました。
RUNNING_MAXの値が更新されているタイミングと同じタイミングで「合計売上」も最大値を更新している事が分かりますね。
➡ RUNNING_MAXでは、任意の集計方式で計算されたフィールドの最大値が累積(積み上げの方式)で表示している事が確認できます。


・WINDOW_MAX

WINDOW_MAXの式を下記として設定します。
対象を合計売上、0(現在の行を基準)、-2(現在の行から2行前)とします。

※ベース
「顧客(阿久進)」の「合計(売上)」を「オーダー日」毎に表現する事にします。

ベースにWINDOW_MAXを追加したテーブルが下記となります。

WINDOW_MAX(SUM(売上),-2,0)
➡ 2015/06/01(赤枠)のWINDOW_MAXの値は、そのレコードの2個前のレコードの間(青枠)の中の最大値を表示している。


・FIXED:MAX={MAX}


テーブルの最大値を下記の式として、設定してみましょう

※ベース
「顧客」の「合計(売上)」を「オーダー日」毎に表現する事にします。

ベースにFIXED:MAX(売上)、{MAX(売上)}の両方を追加してみます。
同じ値が表示されている事が分かります。
⇒ この値は、売上レコードの中の最大値を表しているのか実際に確認してみましょう

各レコードの売上額を確認する為、「オーダー日」の代わりに「行ID」を入れ、全ての売上値を確認できるようにする。
降順に変更し、全レコードの中での最大値を確認する。

売上の最大値とFIXED:MAX(売上)、{MAX(売上)}の値が一致している事を確認できます。
➡ 全レコードの中の最大値を取得している事が確認できました。


・WINDOW_MAX ※オフセット無

オフセット無しのWINDOW_MAXを下記として、使用します。
オフセット無しの場合、見えているテーブルの全レコード中の最大値を取得できる。
FIXED:MAX={MAX}と同じテーブルで確認してみましょう。

下記の様にWINDOW_MAXを追加しました。
FIXED:MAX、{MAX}と同値である事が確認できます。
現在、行IDにて全てのレコードが表示されていますので、取り除いて表示テーブルの内容を制限してみましょう。

行IDを取り除いて、売上の降順にしました。
WINDOW_MAXの値が変化している事、そして、現在見えている売上の最大値と一致している事が確認できる。
➡ 表示中のテーブルの最大値を取得できる。

最後までご覧いただきありがとうございました!
おつかれまでした!

いいなと思ったら応援しよう!