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hon 「地雷グリコ」

作品情報 著者:青崎有吾 出版社:KADOKAWA 発売日:2023/11/27 本のタイトルにもなっている「地雷グリコ」の「グリコ」 なんのことかと読む前から思ってたけど、ジャンケンで勝った手によって決められた段数階段を登る「グリコ」のことかぁ 地雷付きだけど 笑 どのゲームもシンプルだけどハラハラドキドキ、手に汗握る心理戦の連続でした。 各ゲームの勝敗が決まったシーンを何度も読み返しちゃいました これ映像でも見たいなぁ~映画化しないかなぁ 全5篇のうち「自由律ジャンケ

    • hon「もしも徳川家康が総理大臣になったら」

      作品情報 著者:眞邊明人 出版社:サンマーク出版 発売日:2021/3/16 政治に対する信用が失墜した現代に蘇った偉人、英傑たちによる最強内閣 「最近の若いもんは」「わしらの若いころには、、、」の最上位版のようなお話でした。 即断即決、有言実行ができる人の姿というのはそれだけで良くも悪くも惹きつけるものがありますね。 どの偉人達もAIとは思えない個性と人間臭さで、読んでいて「ほんとにこのプログラム開発してくれないかな」と思うばかり、、、 ラストでの家康公の演説は作中の現代

      • hon「変な絵」

        作品情報 著者:雨穴 出版社:双葉社 発売日:2022/10/20 別に見える一つ一つの不気味な話が、最終的に一本にまとまるところで背筋がゾワゾワ。(誉め言葉) 雨穴さんの作品はYoutubeの動画やテレ東のドラマ「何かがおかしい」は見ていたけれど、書籍は今回が初めてでした。 登場人物の「名前」が鍵になっていて、最初は名字だけ分かっていたのがふとした拍子にフルネームが判明し、点が線になった時の「うわぁ、、、、」はぜひ体験してほしいです。 「変な家」「変な家2」も読みたいな。

        • hon「成瀬は信じた道をいく」

          作品情報 著者:宮島 未奈 イラスト:ざしきわらし 出版社:新潮社 発売日:2024/01/24 「成瀬は天下を取りにいく」の続編 主人公・成瀬あかりを含む登場人物の人となりがある程度分かっているからか、前作よりもとても面白く読むことができました。 主人公に憧れる小学生 主人公を心配するお父さん 主人公がバイトしているスーパーのクレーマー 主人公と共に観光大使を務める女子大生 そして「探さないでください」という書置きを残して消えた主人公、、、 どの話も面白かったけれど、

          hon「成瀬は天下を取りにいく」

          作品情報 著者:宮島 未奈 イラスト:ざしきわらし 出版社:新潮社 発売日:2023/03/17 2024年本屋大賞受賞作 滋賀県大津を舞台に主人公 成瀬あかりと周囲の人たちの話を全6篇にまとめたもの。 とはいえ成瀬本人が主人公の話は少なく、ほとんどが周りの人たちのお話。 「成瀬あかり」という小型ハリケーンに振り回され、戸惑いつつも成瀬に惹かれる人たちの姿がおもしろかったです。 ただ思ったより主人公「成瀬あかり」には惹かれなかったな~ それよりも彼女の幼馴染「島崎みゆき」の

          hon「成瀬は天下を取りにいく」