科学の本って面白い!
あとむです。
科学の本が好きで良く読むのですが、多くの方にはとっつきにくいと思われているようです。
読書が好きな友達に科学の本を勧めても、あまりいいリアクションがあったことがない気がします。
ということで、科学の本の面白さを自分なりに整理してみました。
大きく二つに分けてみる
科学の本は大きく次の二つに分けられると思っています。
1. ある分野の最新の研究内容の紹介
2. ある分野の面白さのゴリ押し
科学の本と聞いて多くの人が想像するのは「1. ある分野の最新の研究内容の紹介」なのではないかと思います。例えばこんなもの。
これ、2012年の本(ヒッグス粒子で盛り上がっていた頃)なので少し古いのですが、古典物理から量子物理まで、どんな問題にぶつかってどんなふうに理論を築いてきたのかが綺麗にまとめられており、物理学徒におすすめです。
さて、このタイプの本は新書として刊行されていることが多く、その内容の性質から、専門的な内容も含み、専門的な知識がないと読むのは難しいかもしれません。
わたしは、物理の研究をしていたのでこのタイプの物理系の本は読むことがあります。
たまに他の分野の本に手を出すこともありますが、やはり難しく感じます。
「ある分野の面白さのゴリ押し本」はとっつきやすい
もう一つのタイプが「2. ある分野の面白さのゴリ押し」です。
このタイプの本は、専門知識が無いことを前提に書かれている本が多いためとっつきやすいです。例えばこんなの。
そしてなにより、取り上げている研究分野への著者の熱い想い、愛、熱量が面白いです。
わざわざ「自分の研究分野の面白さ世に知らしめよう!」と思い執筆するくらいなので、その研究分野が大好きなのでしょう。本を読んでても伝わってきます。
そして、そんな奇特な人には面白い人が多いらしく、単純に文章や文の構成が面白いです。
あと、マイナーな研究分野や、ある動物を追いかける動物行動学の本(上で紹介したのも「クモ」の動物行動学の本です)はこのタイプで書かれることが多くて、それも面白いんですよね。
まとめ : 科学の本は著者の熱量や愛を楽しむ
科学の内容はもちろん、「うわわ、この人ほんとにこの研究好きなんだろうなあ」というところも楽しめれば、きっともっと科学の本が読みたくなるはずです。
そして、そんなところから興味のある分野ができたらもう少し難しい本にも挑戦すればいいのです。
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