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懐かしい、お勧めの少女文学
今日Youtubeを見ていたら、たまたま「アルプスの少女ハイジ」の主題歌がおすすめに出てきた。大人の目で見ると怖くてしかたない巨大ブランコ、全く意味の分からないヨーデル?のような歌詞、全てが懐かしい、と書くと年齢がばれるのだが、別にばれてもよい。40代前後の人が再放送などを通じてハイジを見ていたのではないだろうか。歌を聞き終わって、クララが立った名シーンがあったよな、と思いだしつつ、このような、人間賛歌と言えるような素晴らしい作品を私は幼い時にたくさん見ていたのだなぁ、と思いだした。そこで本稿では、思いつくままに、特に、ハイジのような少女を主人公とした、少年少女向けの名作を幾つか紹介したいと思う。もしあなたに幼い子供がいるならば、お勧めしてあげてほしい。必ず何かを汲み取ってくれるはずだから。ちなみに以下6作はすべて女性作家によるもの。女に小説は書けないとか、一体誰が言いだしたのだろうか……。
1 アルプスの少女ハイジ
天真爛漫で明るいハイジから元気をもらえる。クララとのかかわりを通じて、友情も学んでほしい。アルプスのような大自然に興味を持つことも知ってほしい。
2 赤毛のアン
身寄りのない少女アンが、マシュウとマリラに引き取られ、生き生きと過ごす日々はとても面白い。アンのとめどもないおしゃべりはとにかく楽しい。本を読む練習としても、ぜひこの一冊を勧めたい。
3 小公女
世界名作劇場では「小公女セーラ」となっている、富豪の娘から一転、下女になってしまったセーラの辛い日々。しかし、最後がハッピーエンドなので安心。作者バーネットは「秘密の花園」も書いた。
4 あしながおじさん
日本では「あしながおじさん」と言えば学生への奨学金制度、となっているほど有名な作品。主人公ジュディーは孤児であり、ハイジやアンもまた同じ境遇であるが、孤独に負けず人生を切り開いていく姿から何かを感じ取ってほしい。
5 少女ポリアンナ
少女ポリアンナも同じく孤児だが、日々を「よかった探し」で前向きにすごし、自動車事故に遭っても手術の後、再び立てるようになる。逆境を跳ねのける力強さを知ってほしい。
6 若草物語
南北戦争時のアメリカを舞台に、4人の少女たちの(本題はLittle Women 小さな婦人たち)成長を描く、教養小説。しかし、次女のジョーをはじめとして、個性あふれる4人のやり取りはとても楽しい。また、アメリカでは大変な人気を博している。以下wikiより
アメリカ文学者の渡辺利雄は、アメリカでは少女時代、ほとんどすべての女性が本作を読んでおり、また、自立し創造的な職業を選んだ女性の多くが本作の感想や思い入れを残していることからも、「女性の自立に大きな刺激を与えたことは、歴史的に、実証済みといってよいだろう。」と述べている
この作品だけは小学6年生から上の人にお勧めしたい。ある程度社会を知ったうえで読んで、自らの血肉にしてほしいからだ。
本稿では思いつくままに少女文学の名作を書き並べた。受け継がれる名作はその中に光り輝く、人としてとても大切な何かが描かれている。どうかそれを見つけだし、自分のものとしてほしいと思うのである。