MPがどっかに行ってしまって。
昔、「HPはあるねんけど、MPがなくて」みたいな話をしたことがあったのだが、「MP」って何?、みたいな返答があって、「MP」って言葉が実はそんなに市民権を持っていないのかなと思うこともありで、とりあえず最近MPがない気がする。
日々、ちょこちょことしたアクティビティはしてるけど、なんだか充足感がなくて、手ごたえがなくて。それって、MPが切れているのかなって、思うところで、あちらこちらに旅に出るのがほんとに好きなのに最近とんと出かけることができなくて。
旅に出て、MPを回復させたいなと思うけど、まずそのプランニングをしたり、どこか遠くで出かけていくためのMPすらないような状態で。でも、そんな低空飛行の時に読むとわくわくさせてくれたり、違う世界へ引っ張ってくれるきっかけを与えてくれるメレ山メレ子さんの『メメントモリ・ジャーニー』を再読。
この本と出合ったのは結構前やけど、何かことある度に読んでいる気がしていて、自分の中でも大切にしている1冊で少しだけ好きな部分を引用したい。
自分に残された、時に持てあますほど長く、またあるときは瞬きの間ほど短くも感じられる時間を、何に費やそうか、だれと歩こうか。そう思いはじめてから、旅の中で出会うものは、今までとはまったく違う色や香りでわたしの中に飛び込んでくるようになった。 p.6
あなたの幸福とわたしの幸福は、たとえどれほど似ていたとしても、決して同じではないのだから。 p.263
何が自分の幸福なのかは、自分で必死に考え、探さないと分からない。そんな簡単なことが、会社や家族といった組織の中で揉まれて幾重にも評価されて過ごしていると、だんだん見えなくなってくる。 p263
最初は旅行記として、手に取ったはずなのに読み進めると単なる旅行記の枠組みをどんどん超えて行って、なにかある度にふと読みたくなって、自分の手元にずっとあるそんなこの本を読んで、少し旅に出るためのMPが回復した気もする。
どこかに行ったから、何かが変わるわけでは当然ないけど、どこかに行くからこそ、見れるもの、感じられるものって、想像以上にあるとも思っていて、だからこそそろそろどこかへただただ行きたい。宮島とか富山とか長崎とか脈絡なく行きたいところは浮かんでは沈みを繰り返すけど、だからこそ行きたくて、行くからこそそれが螺旋状に上昇していくイメージで、そんな旅が日常の側面にいる生活を再構築したくて、そのためにも一端自分のイメージをアウトプット。今年も残り1か月半であっという間に2020年がやってくるんやろうけど、そんな日々を取り返すために仕込んでいかなければと。