【重要】米国金利は高止まる、1年以上の世界的不景気に備えよう!節約!繰上返済!備蓄!分割投資!
米国金利は5.00%以上の水準で「長期」に高止まる見通し
政策金利の推移
2018年11月 2.25%
2018年12月 2.50%(+0.25%)
2019年7月 2.25%(-0.25%) ※景気後退の始まり
2019年9月 2.00%(-0.25%)
2019年10月 1.75%(-0.25%)
2020年3月 0.25%(-1.50%) ※コロナで極端に引き下げ
2022年3月 0.50%(+0.25%) ※インフレ退治の始まり
2022年5月 1.00%(+0.50%) ★上昇率異常
2022年6月 1.75%(+0.75%) ★上昇率異常
2022年7月 2.50%(+0.75%) ★上昇率異常
2022年9月 3.25%(+0.75%) ★上昇率異常
2022年11月 4.00%(+0.75%) ★上昇率異常
2022年12月 4.50%(+0.50%) ※インフレ鈍化か!? ★上昇率異常
2023年2月 4.75%(+0.25%) ※予想数値
2023年3月 5.00%(+0.25%) ※予想数値
※この先も0.25~0.50%の上昇が有りうるかもしれない。
※通常の金利変動幅は0.25%単位、0.50%や0.75%の変動は異常値
今後の米国の展望
米国株価は大幅な下落となっていますが、AmazonやTeslaが50%以上の下落、MicrosoftやAppleも数十パーセントの下落をしています。
一部のYouTuberが「買い!」という動画を出していますが、今後断続的に上がると理解するのは危険です。
一時的に上がることはあるかもしれませんが、トレンドは確実に下落傾向です。
現在は金利を上げることによって変動する(下落する)逆金融相場の状況となっていますが、次に来るのは業績不振によって変動する(下落する)逆業績相場です。
いつまで株価下落が続くのか、現時点では誰にもわかりませんが機関投資家が設定している損切基準を下回るような強い売りとなると底なしに株価下落が連鎖する可能性があります。
なお、金利は現在4.50%ですが5.00%まで上がることはほぼ市場は予測しています。上記の記事のとおり、5.00%ではなく5.25%や5.50%までは上げるかもしれないという予測に変わってきています。
この金利、下がり始めないと企業業績の回復が難しい傾向があるため、いつ金利が下がり始めるかの予測がされています。
2023年10月頃ではないかという予測が一般的かと思いますが、金利上昇開始から最短でも1年間は金利を上げ続けることになりますので、直近の金利上げ幅の効果が見えてくるのも1年後になる気がしています。よって、金利は2023年3月に上昇ストップとなったとすると、そこから1年間2024年3月までは金利は高止まりさせて本当にインフレが退治できたのかを確認し、確実にインフレが退治できたことを確認した後に金利引き下げになると予測しています。
現在、既に国民の生活や企業業績は悪化しているのですが、それが公式に数値として明らかになってくるのが1月以降の企業の決算発表になります。
企業業績がよかろうが悪かろうが金利には直接関係なく、インフレが退治できたか(物価がインフレ率2%程度まで下がったか)を見て金利引き下げを決めるようですので、米国国民や企業は今後1年以上の「痛み」に耐えながら、なんとか生活や企業の存続を維持しつつ、金利引き下げ開始を待つしかないと思われます。その間、生活や企業業績は悪化の一途をたどるため逆業績相場でどこまで株価が下がるのかという方向にしか考えることはできません。
そうなることがわかっているのであれば、もっと早く金利引き下げを実施すればよいのではないかという素朴な疑問が浮かんできますが、1970年代インフレの教訓として「リセッション入りですぐに金融緩和されるとインフレは十分抑制できない」というのがあるようですので、リセッション入り(景気後退開始)が明確になったからといって、すぐに金融緩和をするとインフレが退治できないということのようです。
さらに「リセッション入り後もインフレ抑制にはかなりの時間がかかる」「高インフレを抑制するには景気面での大きな犠牲が必要になる」ということらしいです。
参考文献
インフレ抑制に苦悩した米国1970年代の教訓とは?
https://www.jkri.or.jp/social/economyflash/wp-content/uploads/2022/09/furukane220930.pdf
我々にできること
大きなことは何もできません。個々に守備陣形を取るしかありません。
米国では金利が上昇していますし株価下落が見えているため、金融資産を現金に戻し銀行に預ける人が増えているようです。
日本でも米国や欧州の影響を受け、現役世代が今までに経験したことのない急激なインフレが到来する可能性があります。
短期で株価上昇益(キャピタルゲイン)目的で保持している株は今のうちに手放し現金化しておくのがよいと思います。
さらに、2023年については「金利上昇」や「業績不振による配当なし」も予想されますので、ローンを持っている人は私のようにローンの繰上返済を優先する年と決めるのも1つの選択だと思います。
逆に、生活にまだ余裕がある人であれば、2023年の株は相当な買い場になるはずです。業績がよい銘柄まで一斉に売られてしまうバーゲンセール状態になると思いますので。株がどこまで下げるのかわかりませんので、今後の上昇に備え、価格変動リスクを最小限にとどめるために、2023年を通じて毎月一定額を12分割して買っていくのがよいと思います。
積立投資している人はそのまま継続の一択です。一番安く買い続けることができます。
あとはとにかく無駄遣いせず、とことんこだわって楽しく節約ライフを送れるといいですね。可能な方は、食糧危機に備えた備蓄も値段がこれ以上上がってしまう前に少しずつ進めていくとよいと思います。