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悪魔のZ VS 86

タイトルだけでピンと来る人がいると思いますが、最近筆者は湾岸ミッドナイトと頭文字Dを読みはじめました
車やバイクに触れる機会が多いので名作を読んでおかないとな…という心境変化です

ありがたいことに楽天koboで合本があってそれで安く読んでいるつもりです



歴史だけみると、湾岸ミッドナイトの方が早く連載が始まり、その後に頭文字Dが始まってきます 部数もwikiにかかれていて驚きです

湾岸ミッドナイト
2009年5月時点で累計発行部数は1700万部

頭文字D
2022年12月時点で累計発行部数は5600万部

圧倒的に頭文字Dの方が人気なんですよね

とはいえ、どっちが好きか好みはあると思います

それぞれの作品の筆者の感じ方を書いていきます

頭文字D

ざっくり書くと大衆車が公道で凄腕を見せる話に面白さを覚えるのだと思います
また、物語としても王道で、主人公の成長や恋愛要素、寄り道など読者を飽きさせない展開が続きます

AE86 カローラレビンはもうありませんが、今でいうとGR86当たりの車になるのでしょうか それにしては速すぎるのでもっとまろやかなマツダのロードスターとか…

とにかくマンガとしてみると非常につぎが気になる作品だと感じました

湾岸ミッドナイト

ひとつの車にこだわり続けた男とその取り巻きの物語です
とにかく思うのは話が暗すぎです

陰鬱な空気が常に取り巻いています 
まだ5巻までしか読んでいませんが、すでに大丈夫かこれと言いたくなるぐらい話の展開が速いです

ただ、どことなく純文学で感じるような詩的な雰囲気がありその暗さと純粋にただ速くなりたいという愚直な気持ちのマッチした感じは独特なニュアンスを纏う漫画だと思いました

ただ、今の漫画事情だと受けが悪そうですね… 本当に重たいので…

闘いの勝敗も明白なものはなく、精神的な敗けを認めたらおしまいです


このシーンがその特徴ですよね… 分かりにくい勝者が存在します

白黒つけたがる人が昨今多いので、精神的に負けたか勝ったかという世界に共感は得にくいように感じます

なので、マンガでありながら、1作の純文学を読んでるような気持ちになる作品だと思っています

マンガとしての成功は間違いなく頭文字Dです そして、贔屓なく面白いです

同時に、湾岸ミッドナイトの暗さも筆者はとても好きですね
速くなりたいというものに取り憑かれ、様々なものを捨てて打ち込む主人公を始めとする取り巻きの心理描写も複雑でかつ、刹那的です

もちろん、頭文字Dが純文学的ではないと否定したいわけではありません

車の闘いのバトル描写は天才的までに人を惹き付けさせます

ただ、悪魔のZはあくまで小道具でしかなく人間心理だけをみて欲しいのでは?と思うほど心理描写に湾岸ミッドナイトは重きを置いてるようにしか筆者は感じられないのです

毎月楽天koboで買えば効率よくポイントが入ることは理解していますが、すでに湾岸ミッドナイトの続きが気になってしかたありません笑

どちらもいい作品なので車好きには一度みて欲しいものですね…

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