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【閑話休題17】天神ビックバン(私の中での天神今昔)

久々に天神明治通りを車で走った。

明治通りとは、博多区千代から西区小戸までの、約10キロのことを言うようだが、
今回は、天神交差点周辺を走ったので、
ちょっとだけ昔の話をしたい。

久々に走った明治通り。
天神ビックバンの関係で、ビルの建て替えが、
あちこちで急ピッチで行われていた。
すでに建て替えが済んで稼働しているビルもあれば、取り壊し中のビルもある。

今回の天神ビックバンによる建て替えによって、
ビルの高さが結構高くなると聞いた。
天神地区は、福岡空港に近いせいもあり、
航空制限が敷かれ、高いビルが建てられず、
他の大都市圏に比べ、若干都会っぽさがないイメージがあった。

また、天神明治通り周辺のビル群は、昭和30-40年代に建てられたビルが多いため、天神ビックバンによる建て替えはちょうど良かったのだろう。

サブタイトルに天神今昔と書いたのだが、
今から20数年前、当時の私は、よく仕事で九州の金融の中心街、天神明治通りを走り回っていた。
(当時は若かったこともあり、ホントにダッシュで走り回っていた)

そんな時代で一番思い出に残っているのは、
確か1997年11月だったか…

その日、天神交差点周辺にあった山一證券福岡支店の前にたくさんの人だかりが…
私はたまたまそこを通りがかったのだが、
「なにがあってるのか?」
と、思いながらしばらく様子を眺めていると、
偉い人らしき方々が横一線に並び挨拶をしている。
従業員らしき方々の目には涙が…

そう、私は山一證券最後の日に遭遇した訳で…

これが大企業の最期…なんだなぁ…
こんな大企業でも倒産するんだなあ…
なんともいえない気持ちになったのを、
今も思い出す。
バブルが崩壊し、歴史ある名のある企業でも、
いつ倒産してもおかしくない、
そんな時代でした。
その後、日本長期信用銀行も経営破綻する訳ですが…

明治通りは金融街というフレーズを先程出しましたが、
東京三菱銀行、三和銀行、東海銀行、太陽神戸三井銀行、さくら銀行、住友銀行、東洋信託銀行、中央信託銀行などなど、
星の数ほどあったであろう金融機関が、一気に集約されたのもこの時期でした。
名前が頻繁に変わるので、覚えるのも一苦労でしたね。

あれから20数年。
紆余曲折ありながらも、
九州の金融の中心地、明治通りも新たな時代が到来する。
時代の流れとともに、
明治通りも、見る風景がまた違うものになっていくだろう。

天神ビックバン、楽しみである。

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