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滑稽な


叔母の葬儀の後に実家で父と一緒に飲んでいたら、女刑囚への慰問を重ねてきた船村徹の話となった。
父においては戦中から戦後にかけての貧しい暮らしを供にしてきた叔母の面影を重ねていたのだと思う。

船村徹氏ののぞみ(希望)という曲は知らなかったので、You-Tubeで検索して父と酒を飲みつつ、一緒に聞いてみた。

美空ひばりの「みだれ髪」やこの船村徹は大好きのようで、You-tubeを聴きながら、カラオケのように歌いだした。

美空ひばりや船村徹氏の曲は、ほとんど聞くことはないが、こうして父の情深い話を聞きつつ聞いてみると何だか味わい深いものがある。


奇しくも、そうした父のことを思いを向けていた朝にユリシスさんからは天秤座に送るメッセージ。

天秤座のあなたへ〜知恵の女神|ユリシス (note.com)

ヤクザな父は太陽天秤座。天性のものに加え、貧しい暮らしの中で掴みとった生き抜く知恵が父にあるのは間違いない。
ホワイトカラーではない、自分の腕と口で商売してきたので、今でも実に昔の人の名前は驚くほど覚えている。
長年、営業畑でいたこともあり、身だしなみもきちんとしているというのも太陽天秤座の要素があるかと思う。

そんな父は気性の激しい6歳上の姉とは、仲が悪かったが、妹の葬儀で久しぶりに姉と接する中、姉も悪気はない性格で憎めないものがあるなと気がつかされたと語っていた。
お互い気性が激しく、短気であるがためにぶつかり合ってしまっていたが、お互い歳をとる中で、姉の行動も腹が立つという感情から滑稽なものとして受け止められるようになってきたと語ってくれた。

そのことは、まさに私の父に対しての思いにおいてもまったく重なるものがあり、父のエネルギーバンパイヤ的な存在として、周りからエネルギーを奪い取っている存在であることには変わりないが、そんな父を既に私が癒してきたと受け止めると何だか父の存在が同じように滑稽に思えてくる。

現在、私は次男と一緒に暮らしているが、次男の行動は言葉には太陽魚座らしく支配星海王星が効いており、予測できないパターンが多い。

アセンダント牡羊座という要素もあると思うが、計画もなく突然に行動に走る傾向がある。以前もある本を読んで、野宿で暮らしてみるとリュックに荷物を入れて出かけたことがあったが、準備不足で、虫に刺されたりして出かけたその日に帰ってきたこともあった。

ときどき、おはようと私に声をかけながら背中にそっと手を触れてくるということなども太陽魚座らしさであるのだろう。私が太陽魚座らしいね!と反応すると、すぐに今の天王星はなかなかつらいなと私の心情を読んだような発言を瞬時に返したりできるのも魚座らしさである。

私は月星座乙女座であるので、反転の太陽魚座要素でバランスがとれていく傾向にあるので、次男の存在において、また助けられているのは間違いない。月乙女座の変な生真面目さがだんだんと魚座の混沌とした芸術的な要素で溶かされていくというイメージ。

叔母を父が滑稽にと感じたのと同様に、私も父を滑稽に、そして次男も私を滑稽な存在として観ていけることで、それぞれに働いている意識エネルギーを感じていくことで、普遍的なものとしてひとりひとりのかけがえのない物語として受け止めていけるように思う。




花合歓や父の眼光衰へず

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