見出し画像

優しさ

藤井風が紅白に出るということで、数年ぶりに紅白歌合戦を家族で見ることになった。家にテレビはあるもののほとんど見ることもなく、電源もすぐに入らないというありさまで、何とか彼の出番までには映るようになった。NHKにしては、珍しいサプライズ的な登場の仕方で、彼の気どりのない投身大のスタンスがとても強調されていた。

私はあまりコード進行等音楽の要素に関してはわからないが、彼の曲はイントロやサビなどの構成、複雑なコード進行と転調が入り、そして言葉とメロディーとの兼ね合いが独特であるようだ。

彼自身が動画の中でも「帰ろう」という曲のタイトルは最初に言葉が降りてきて、それに合わせてメロディーをつけたというように彼自身が語っていた。天から降りてくるものを素直に表現しているからこそ普遍性を感じさせてくれるのだろう。

俳句は短いので、季語と季語に働きかける文節、切れにより余白を生むともに音韻とリズムによる調べも働いてくる。それにより読み手に予定調和的で終わることのない空間を生み出していく。
藤井風の歌においても思いがけない転調、複雑なコード進行に加えて日本語と英語が入り混じり、聞き手に予定調和ではない世界に導いてくれる。ここに天王星の働いているのではと先ず感じた。
「帰ろう」の歌詞は、聞き手に押し付けではなく、さりげない死生観のメッセージが含まれており、生きづらく感じている人に対してもやさしく寄り添ってくれる感じがある。

https://takahiroarai.me/fujiikaze-kaerou/

藤井風は昨年、ホロスコープを学ぶ仲間を通して知り、You-tubeのオリジナル曲や10代からのコピー曲の動画を聞いていた。
ピアノの技術や独特のアレンジ、音感にも驚かされたが、エルトンジョンの「your song」のコピーの出だしを聞いた瞬間に、そのあまりに美しい情感あふれる声とピアノの調べに感動した。エルトンジョンの歌に対しての祝福そして彼自身がこの歌と出合えたことを心底、喜び楽しんでいる感じが伝わってきた。

https://www.youtube.com/watch?v=DPmR9Svjqbc


風の時代の申し子のような藤井風。彼の気どりのない等身大の立ち位置ながらその社会全体を意識した普遍的なメッセージが明確であること。そしてそのメッセージの伝え方も押し付け感がなく自然体であることにとても共感を覚えた。彼のそのエネルギーの要素がホロスコープ的にどうなっているのか知りたくなったため彼の出生時間を12時に設定してネイタルのホロスコープを観てみた。
あくまでも私のホロスコープの理解を深めていくための検証であり文章だけで述べさせていただくので理解しにくい点があるかもしれませんがご了解下さい。

①太陽は10室双子座でカルミネート(MCとタイトに合)
 →これだけで現在の彼を十二分に象徴している。10室の職業の部屋で風の 
  エレメントである双子座の純粋に知りたい、伝えたいということが人生 
       の明確な目的意識となり、自分の力で実現していくことを最高の喜びと        している。
②10室双子座水星と5室水瓶座天王星、1室天秤座火星と風のグランドトライ 
    ンを形成
  →You-tubeを活用して言葉、メロディー、リズム等の要素を生まれてくる 
   ままに表現していくことでミュージシャンとしての地位を確立してい 
  る。独特のコード進行、転調、アレンジ、アドリブもグランドトラインに
     よる影響が強いではないかと思う。
③双子座太陽、山羊座土星、水瓶座木星のミニトライン
 →幼少からの練習の積み重ねが着実に成果に導かれて音楽を通して社会に
     向けた強い普遍的なメッセージを発信している。
④3室射手座冥王星と1室天秤座火星、5室水瓶海王星のミニトライン
 →創意工夫、斬新な曲作り、アレンジ、自由奔放なアドリブ等に象徴され
    ている。3室の冥王星と10室水星を軸とした複合アスペクトのカイトで
 自分の才能を社会に向けて打ち出していく力を発揮させている。
 冥王星が大きく影響していることで祖先からの恩恵、見えない力のサポー
  トを受けていると思う。
⑤10室蟹座金星で家庭的でセーター姿で紅白に出たりする等身大の身近な感
   じを生んでいる。

申し分のない天性の才能に幼少の頃からの努力、そして着飾らない素朴な感じは多くのファンからは愛され、両親も含めた祖先からの大きな導きを受けつつ、彼は自分のメッセージを音楽を通して発信することにエネルギーを集中し、それが見事に結実した。
風の時代のメッセンジャーとしての存在をさらに確固たるものとしていくに違いない。

私の好きな「優しさ」という美しいメロディーと内面の葛藤を正直に表現した歌詞はとても味わい深い。
彼の月星座は天秤座、人間関係の中で葛藤を生みやすいが、自分自身の内面の葛藤を見事なまでに言葉として表現でき俯瞰することで月に囚われることが少ないのではと感じた。むしろこの月天秤座による詩的な情緒感によりファンの心をさらに惹きつけているのではないだろうか

以下、「優しさ」の歌詞の一部を抜粋
温もりに触れたときわたしは冷たくて
優しさに触れたときわたしは小さくて

https://takahiroarai.me/fujiikaze-yasashisa/


優しさが仇になるかも冬青空

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?